2010/11/20 Sat
23:59 |
初代ボブ
ゲヘナ・アナスタシス GM:クロ
ゲヘナはアラビア風の世界を舞台とし、
享受者と呼ばれる言うなれば侠客のような立場の人間達をPCとして遊ぶRPGです。
享受者達はその性質上
紫杯連と呼ばれるマフィア組織のようなものに身を寄せていることが多く、また今回のPC達もそのような身の上だったので、このセッションを始める前にGMは「アラビアン・ヤクザ・ファンタジー」と銘打ってシステム及び世界観の紹介をしていました。
これより本編に入ります。
以下はネタバレがありますのでご注意を。
或る日、PC1が目覚めると横に故郷に残して来た筈の幼馴染の少女が寝息を立てていた。自分にも、幼馴染にも着衣の乱れなどは無く、そのようなことが起こったわけではないらしい。
彼は未だ目を覚まさない幼馴染を揺り起こす。だが、目を覚ました彼女の目はどこか虚ろであり、心ここにあらず、と言ったような風である。そこで彼はふと思い出す。まさにこのような状態になる、阿片の亜種のような麻薬を最近組織が取り扱っていたことを。すぐに中和剤を試してみるが、彼女には効かない。その内に少女に打たれた麻薬は密売の仲介者が組織に断りを入れることなく精製した、元の麻薬のさらに亜種であったことが分かり彼とその仲間達は男を追う。
そして仲間の1人が言う。
「場所は割れてるんだろ。俺が先行して様子を見てくる」
次にその仲間を目にした時、彼はもの言わぬ骸と化していた。
その後、仲間の仇を討ち、幼馴染を救うことは出来たが、死んだ仲間はもう帰ってこない。だがそれも享受者であり、紫杯連に属している者ならば誰もが覚悟している事。彼は仲間がどうなったか、その愛した娼婦に聞かれてただこう答えるのであった。
「死んだよ。先行しすぎてな」
了
おまけ
初めは「ドキッ!或る日目が覚めたら幼馴染の少女が隣で寝息を立てていたよ」というタイトルで感想を書こうとしていましたが、そんな気分ではなかったので止めておきました。
以上で感想は終了です。
Comments
どっちかというと最後の「おまけ」の所に書いた題の方が似合いそうな感じで。
あと死んだのは僕です。
やはり明るいゲヘナとか目指しちゃダメなのかもしれん。
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