京大RPG研blog

　最初にPCたちは各々の理由で京都駅のライブに集う。そこに突入する謎のバイクと4WV、そして暴走列車。Kさんの使ったマヤカシ（幻術みたいなもん）が変な方向に作用したか、気づかぬうちに捻じ曲がる時空の彼方に飛ばされてしまう。気がつけば京都駅は無いものの、時代劇風の民家の向こうには慣れ親しんだ山々が。

　「そうか、これは映画のセットなんだ！」

　納得したPCたちはとっとと「映画のセット」を抜けるべく、偉いさんを探す。経緯は端折るが、どうも「ミツヒデ」なる映画監督がいるらしく（笑）、監督のいる「アヅチジョー」まで歩き出す。しかし中途で色々話を聞くうちに、どうやらモノホンのタイムスリップらしいことに気がつきはじめる。1583年、本能寺の変。「ノブナガ」が「ミツヒデ」に討たれた直後の京都らしい。1日目も終わる頃にやっと事態を認識し、どうしようか相談しはじめたPCたちの前に。

　颯爽と現れた「ノブナガ」軍団。
　その「ノブナガ」の顔はどうみても、
　PCたちと一緒に飛ばされて以後行方不明になっていたNPCだ。

　PC一同「切り替え、早っ！！」

　しかもよくよく「ノブナガ」に随行している戦闘部隊：傀儡衆を見ると、もともと京都駅を警護していた警官達ではないか。こいつらも、よくこんなバクチに乗る気になったなあ……。いくら帰れないと覚悟を決めたにせよ。

　どんな奴であれ、知り合いは活用すべきだ。新「ノブナガ」と協力関係を結んだPCたちは、「ミツヒデ」と「ノブナガ」の和解工作を開始。未来の武器を見せびらかして、技術力で強引に話をまとめる。そして狙うは新「ノブナガ」公による全国統一。天下布武！　この頃になると、帰りたがってるのはお茶汲み警官だけになっていた。だってさ、サイバーパンクな京都ウラヌスに帰っても、何かいいことが待ってるわけでもないし。帰るよりも、こっちの世界で一山当てた方がよっぽど魅力的に見えるんだよね〜。けれど選択肢は多いほうがいいか。

　で、こっちの世界でのバサラ（魔法使い）らしき「カシン・コジ」という男の話を聞いた。バサラなら、神業『天変地異』をもって、時空を越えることもできるかも。そこで、「ヒデヨシ」が軍勢を率いて京都に戻ってきそうという忙しい時ではあったが、「ナンゼンジ」の山門へコンタクトを取りにいく。姿は見えず声のみ響く、そいつが言うには。

　「諸君等の行為は歴史の歪曲にあたり、時間管理法に違反している。」

　な、なんだってーーー？！

　25世紀からのタイムパトロールだとぉ？　こんなタイミングで。猶予は一日のみ、今なら罪は不問で元の世界へ返してやるとな。せっかくここまで来たのに、のめるか〜い！！　そこで、アヅチジョーで話を聞いたヤクザのおいちゃん（PL：蟻人）は。

　「よし。タイムパトロールを『買収』しよう！」

　そして交渉。

　「我々が世界征服した暁には、キミに日本をあげるよ？」

　さすが、レッガー（ヤクザ）・エグゼク（会社重役）は発想が違うね。神業炸裂で、哀れタイムパトロールのエージェント「カシン・コジ」は買収され、歴史が書き換わるまでPCたちを見逃すことに。それでも、既に動いている「ヒデヨシ」の軍勢は止まらないとのこと。実は「ヒデヨシ」軍にはタイムパトロールの手が回り、歴史を修正すべく「ノブナガ」を亡き者に戻す役割が振られていた。もはや「ヒデヨシ」を倒すしかない。雑魚の足軽は神業『煽動』でけちらし、「ヒデヨシ」に迫るPCたち。「ハチスカ・コロク」が立ち塞がるが、神業の前には無力であった。身代わり変化で逃げようとする「ヒデヨシ」諸共に、神業で始末完了。

　神業って、いいよネ。

　タイムパトロールが強制タイムゲートを仕掛けていたウォーカー（10mクラスの機動兵器、京都ウラヌスから持ってきてたらしい）のフィールドには、帰りたがっていたNPCを載せて、ハイさようなら。これで帰還ルートはなくなり、晴れてPCたちは歴史改変ひいては世界征服に乗り出すのでありました。
　結局、お茶汲み警官も元の世界は忘れ、「サカイ」で「センノ・リキュウ」に師事して茶道の開祖となり。「サカイ」をもらったヤクザは、工場で小銃の大量生産を開始し、巨万の富を築くも暗殺され。ミュータント猫娘は、九尾のお庭番として代々幕府を影から支えたそうな。
　それぞれが自分の趣味に沿って好き勝手やったのに対し、KさんのPCだけは自らのバサラ能力で、PCたちが改変した世界の未来へと跳躍。そこで見たものとは。

　『チキュウ帝国』、首都：『ナゴヤ』

　と化した世界であったとさ。ちゃんちゃん。