昼下がりからの脱出・完結編―風が泣いている―(GM: 波戸)

1/17に行われた大阪大学の方との交流会にて行われた「神我狩」のセッションです。
ある地方都市にてアラミタマが出現した。吹き荒れる風、襲われる人々。PCたちはそれぞれの立場から街に集まり、事件の調査を開始する。

◎PC概要
PC1: スガーノ=サ=トール(PL: 阪大のMさん)
街の霊脈の管理者。日本人離れした名前だが、こたつにみかんを愛する庶民派。両親をある事件で失っており天涯孤独の身である。
PC2: 巻雨(PL: 怪竜)
土地神である『あおぎみさま』に仕える400歳の蛇。かつてあおぎみさまに敗れ、命を取らない代わりにあおぎみさまの下につくことになったという過去を持つ。
PC3: 土御門仁(PL: 唐幸子)
退魔師協会から派遣された戦闘要員。高校3年生。乱暴な口調に加え悪人相と不良学生を装っているが、それはカミガカリとしての裏の顔を隠すための苦肉の策らしい。
PC4: ユーリィ・コロリョフ(PL: crowbar)
環境省から事件調査のために派遣されてきた。名前の通りロシアに縁があるらしく、事ある毎に「シベリア送り」など物騒なワードを口にする。
◎オープニング
今日も今日とて土地神である『あおぎみさま』のお世話に精を出す巻雨。元は強力な神であったかもしれないあおぎみさまであるが、信仰を失った今ではその力も弱まる一方であった。その日あおぎみさまがご所望したのは「お茶」。神様にしてはささやかなお願いではあるが、巻雨はそのちょっとしたおつかいに赴くのであった。
しかし巻雨が社から出たその時、突風によって社が倒壊してしまう。巻雨は慌てて瓦礫をかき分けるが主の姿はどこにもなかった――
土御門とコロリョフは街で起こっている事件の調査のためそれぞれの組織から派遣され、土地の管理者であるスガーノの元に集合することになっていた。その前日の夜、土御門は一般人の女性がアラミタマに襲われる現場に遭遇した。そのアラミタマの「俺は世界一速いんだ」という台詞を鼻で笑いつつ追いかけっこを繰り広げるも、女性を助けるために土御門はアラミタマを見逃さざるをえなかった。

◎ミドル
スガーノ邸に集合した面子には『あおぎみさま』の神使である巻雨もいた。巻雨は神社の倒壊と主の行方不明についてメンバーに話し、まずはあおぎみさまの行方を探すことになった。
『あおぎみさま』はアラミタマに操られ、街の路地裏の小さな社に現れた。渦巻く風にPCたちは翻弄されるが、何とか天候操作を解除しあおぎみさまと相対し中ボス戦闘へ。狭い路地裏ということで両脇を障害物で囲われた狭いフィールドでの戦闘になったが、思いの外パーティバランスの良いキャラビルドになっていたようでそれぞれの役割が噛み合って気持ちのよい戦闘だった。
無事にあおぎみさまをアラミタマのコントロールから救い出したPCたちであったが、あっさり操られてしまった土地神というわけで巻雨を除くPCたちは(この神様大丈夫なのか)という態度を丸出し、あおぎみさま本人も卑屈になりまくりで何とも言えない雰囲気になっていた。ともあれもう捕まらないように、とあおぎみさまを連れてPCたちは調査の続きをすることに。スガーノ邸で古文書などを漁っていたパーティはスガーノの先祖が作った「風を退ける」という丹の在処を発見する。なんとスガーノが持っている両親の形見、勾玉のペンダントの中にそれがあるというのだ。これであのアラミタマに対抗できるようになる、と実は入れ物状になっていた勾玉を開けて丹を飲んだPCたちは最終戦闘に赴くのであった。

◎最終戦闘
街に渦巻く竜巻の中にPCたちは突っ込んでいく。常ならば瞬く間に吹き飛ばされてしまうだろうが、丹の効果でPCたちは物ともせず全ての原因であるアラミタマの元へたどり着いた。そのアラミタマの正体はいわば「カマイタチ発射装置」。その身から無数のカマイタチを繰り出し凄まじいスピードで攻撃を繰り出すスピードアタッカー。しかしこちらには補助タレントを得手とするスガーノが! 敵の行動値を半分に落とし、「世界最速」をかたる相手を上から殴るというある種爽快な戦闘になった。そういうことで然程苦労することもなくアラミタマを殴り殺したPCたちは事件解決、とその場を後にするのであった。

◎エンディング
事件解決後、自らの身をアラミタマから救い、またこの土地を守ってくれたPCたちを『あおぎみさま』は神社に招き(未成年はいるが)酒宴を催した。土地神の秘蔵の酒、など怪しすぎるモノも飛び交う飲み会となったが、パーティは勝利と事件解決を祝って盛大に騒ぎ通したとか。
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