2001年度後期後半キャンペーン

「StarlightRhapsody」



宇宙海賊(宙賊)

人類の活動範囲が広まったことで、全ての活動圏内を網羅できる監視システムの構築は極めて困難となった。そのため、公安の目が届かない宙域で、略奪行為に走る不埒なものたちが現れ始めた。彼らが宇宙で海賊行為を行うことから、「宇宙海賊」、略して「宙賊」と呼称されるようになった。初期では、星系間交流の規模が小さいことから、その被害はまれであったが、航路が整備されるにつれて輸送品の強奪、強盗殺人などの被害が増大した。

無論、ユニスが手をこまねいていることはない。インターポール(国際刑事警察機構)を拡張して星間刑事警察機構を組織するにとどまらず、各国の警察機構を連帯して断固として宙賊を取り締まるという声明を出した。さらに、警察力だけで対処できない場合に対しては、軍事力であるステラフォースを投入できる取り決めもなした。事実、銀河最大の宙賊で、国家規模の艦隊力を誇った重犯罪人ゴードン・ポチョムキンを捕らえた“シリウス沖会戦”では、ステラフォースの連帯、活躍が光った。

以後、宙賊の活動は、大規模ではなくなったといわれている。しかし、小規模の海賊行為は後を絶たず、依然としてトラコンなどの力を必要としているのは言うまでもない。

現在、最強の海賊として恐れられているのは、反乱によって国家の宇宙軍事力を全て吸収して誕生した“宙賊皇帝”アドルファス・メッテルニッヒであるというのが世間の評である。船を奪うためには乗員を皆殺しにするという非道な手口には、宇宙船乗りたちは恐怖している。ステラフォースでは、諜報機関を動員して、その動向に注視している。





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