第3話:第三の眼開眼。
エピニカではテロが勃発の巻」

 何故かロステクを扱えるセラフィーとならば通じ合えるかもしれない、とのことでクルルの部屋に通されたが、人見知りの激しいクルルは大勢の人間に怯えている様子。
 仕方がないのでクルルとセラフィーの二人きりで話をすることに。他のメンツは扉の前で必死に聞き耳(笑)。

 一方、怯えるクルルに頑張ってコミュニケーションを試みるセラフィー。結局クルルにもセラフィーが何故ロステクを扱えるのかは分からずじまい。
 セラフィーが持っていたネックレスはデータ記録装置だということは分かったが、アクセスする方法は分からず、という結果に。

 ともあれ、前回判明した遺跡の所在地の一つ・エピニカ南部の遺跡を目指し、ガリオンを出発して法教会の総本山であるエピニカに向かうPC達。
 エピニカでは《宵闇の口》によるテロが頻発しているらしく、PC達は遺跡や《宵闇の口》の情報を求めて聞き込みを行った。

 スラムに向かったキール・マグラ組。マグラが《宵闇の口》に繋がる人間を釣るため、前回教団員から回収した黒い石のペンダントをちらつかせたところ、一人の男が裏路地から駆け出すのを発見。
 二人が追うも、その男は一目散に法教会の方向へ(笑)。キールが必死に説得を試みたが聞く耳持たれず、法教会に駆け込まれてしまう。

 仕方なくキールとマグラは変装するが、夜PC達の泊まる宿屋に法教会の人間が聞き込みにやってくる。
 ヨセフが威厳技能で追い返すが、怯えたマグラは証拠隠滅を図りその間にペンダントを飲み込んでしまう。GMから感応での抵抗ロールを要求され、慌てて吐き出す羽目に。

 そんなこんなでエピニカに長居できなくなってしまったPC達。いそいでエピニカの南方にあるという遺跡に向かう。何事もなく遺跡を見つけたPC達だが、そこにはマイトレイアスの車があった。
 彼らに危険が迫っている可能性もあると、慌ててPC達は遺跡に乗り込む。相変わらず遺跡の中心部が探知できるジン&アリシアをコンパスにして制御室に辿り着いたPC達。そこにはさらに左右二本の通路が続いていた。


 古代語が読めるジンとアリシア、ロステクの産物を扱えるセラフィーの力を使い調査を開始。前回同様、遺跡に入ってから額を中心に頭痛を感じていたセラフィーだったがコンピュータを扱いだすと痛みが治まる。

 ジンが作業中のセラフィーを覗き込むとその額には第三の眼が開いていた。唖然となる一同。とりあえず作業を中断すると眼は閉じてしまう。
 どうやらロステク製品をいじると眼が開く様子。セラフィーは三眼族で、三眼族はみんな眼が閉じたり開いたりするのだろうと無理矢理納得して作業を続けることに。
 作業を続けると、マイトが左側の「降魔核管理施設」に向かった事が分かった。ちなみに右側は「管理者育成施設」。PC達は左に向かい合流を目指す事に。

 その先の降魔核管理施設では、マイトとミリアが遺跡のガーディアンと交戦中。「こんな敵です」とGMが渡したイメージ画像は外装の剥げたターミネーター。
 指先からのグフマシンガン、膝からのミサイルなどに苦戦するが、有り余る金銭的バックアップによって武装強化されたPC達は勝利。この戦闘でミリアを庇ったジンは見事フラグを立てた(笑)。
 マイトたちは法教会の依頼を受け、この遺跡を探索に来たらしい。同行していた法教会員を言いくるめ、その場に保管されていた降魔核をゲット。

 その後、調査の終わったマイトたちと別れ、PC達は管理者育成施設に向かうことに。そこには中に死体の浮かんだ幾つものポッドと空のポッドが3つ。それを見たジンとアリシアの記憶が部分的に復活。
 その記憶と現地調査を総合するに、ジンとアリシアはここで生まれた事、五十年ほど前に先立ってポッドから出た人物がいること、アリシアはスロース山脈の遺跡にいる人物からジンを連れてくる使命を受けた事などが判明。

 ひとまず遺跡を出たPC達は急いでガリオンに引き返し、降魔核をアトラスへ引き渡す。ここで、セラフィーは再びクルルの元を訪ねた。第三の眼を見せたところ、
「おそらく三眼族だと思うけど純血ではないと思います……。でも、三眼族と人間の混血は禁忌のはず……」
と告げられる。
 さらに、今ならネックレス(データ記憶装置)にアクセスできるのではないかと言われ、セラフィーが試してみたところ、「自分のことを知りたければここへ来なさい」という声とともに脳裏に地図が浮かんだ。示されたのは港の街ルフトより北西の海上の島であった。

 スロース山脈の遺跡と、海上の島のどちらに向かうか迷ったが、ひとまずはジンの方が急を要するということで、次の目的地をローゼンに定め、ふたたびエピニカへ。
 法教会に目をつけられているため、急いで補給をして出ようと決めていると、近づいたエピニカはあちこちから煙が。PC達は《宵闇の口》によるテロだと見抜いたが、捨て置くわけにもいかず、一番戦闘の激しい法教会前の広場に乗りつけ車載装備で応戦する。

 と、法教会の建物に開いた巨大な穴から降魔の化物が出現。その肩には前回遭遇した《宵闇の口》のリーダーと、ヨセフの旧友にしてマグラの養父である神秘学者・グリムラントが。《宵闇の口》がグリムラントを攫おうとしている事を悟ったPC達は阻止しようと攻撃をかけるが、翼を生やした怪物は飛び去ってしまう。

 また、PC達は地上での法教会員と《宵闇の口》メンバーとの戦いの中に、巨大なクレイモアを振り回して《宵闇の口》メンバーを次々と切って捨てる豪快な法教会員の姿を認める。
 その男こそ、マグラの母親を切り殺した彼の実父・フィルド=サイスであった。彼やPC達の活躍により《宵闇の口》は一旦退けられた。

 マグラ(異能者で法教会から追われる身)がいるため、PC達はそそくさと立ち去ろうとするが、フィルドに何者かと尋ねられる。(マグラは前回法教会に目を付けられているので変装済み)
 何でも屋で補給に立ち寄っただけだと答えると、それに納得したのかフィルドは去っていこうとする。
 しかしマグラは憎き父を前にして、思わずフライパンを取り出し殴りかかってしまう。が、鮮やかな身のこなしで避けられ、全く相手にされなかった。

 PC達は補給をすぐさま済ませると港湾都市ルフトを目指して出発するのであった。

第4話へつづく



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