真・女神転生II〜誕生編
人と妖を繋ぐ者


文責:少年K

■世界観設定■


■全体■

基本的には現代日本です。異なるのは、妖怪が実在しているという点です。
そして妖怪の存在は、一般の人々の間でも知られています。
もともとは、後述する仏教宗門:「聖光霊宗」や政府機関:「陰陽寮」が妖怪関連の事件を内々に処理していたのですが、年々増加する妖怪関連の事件や事故、そして後述する10年前の「京都大災害」が決め手となり、政府は妖怪の存在を公に認めることとなったのです。
多くの妖怪は、人間との不干渉を貫いていますが、一部の妖怪は人間社会で生活を始めています。もともと人間に化けて人間社会で生きてきたものもいますが…。
当初は、人間側では「妖怪駆逐すべし」という運動が盛んだったのですが、近年になって「人間同様、妖怪にもいい奴と悪い奴がいる」という認識が広まってきています。
しかし、多くの人々の中に妖怪という存在に対する恐れがあるのもまた事実ではあります。

■聖光霊宗■

寺院数九千、信徒数六百万、京都市山間部に総本山をもつ大宗門。
仏の教えを説く宗教としての顔とは別に、個別の依頼や独自の情報網に基づき全国に法力僧を派遣して妖怪退治を行ってきました。
「妖怪公認」以後は、聖光霊宗が妖怪関連の事件に対するかけこみ寺であることが公然の秘密となっています。

■陰陽寮■

西暦700年前後に日本が国家としての体制を整え始めた頃、行政の中枢:中務省に設置された機関。
表向きは占星術や易によって吉凶占いや土地の相の判断などを行っていましたが、事実上は人間社会に仇なす妖怪から都を守ることを目的とする対妖怪プロ集団です。
歴史上は明治3年に廃止されていますが、それ以降も政府の秘密機関として妖怪の討伐、事件の隠匿などを任務としており、「妖怪公認」以後も秘密裏に妖怪の討伐を行い続けています。

■妖怪■

古来より人と共にこの国にあるもの。大陸から渡ってきたものも多い。
妖怪の多くは人間と、時に敵対しながらも折り合いをつけて生きてきました。
中には人間の姿をとり人間と共に暮らしているものもいましたが、その逆に人間を襲い続けているものもいました。
「妖怪公認」以後、妖怪全体としては人間との不干渉を貫いていますが、人間社会へと出て行ったものも多くいます。
妖怪社会は、ぬらりひょんの繰和(くるわ)を長として緩やかなまとまりを持っており、10年前の事件以後、まとまりはそれなりに強くなっています。

■京都大災害■

10年前、突如神話の妖怪:ヤマタノオロチが京都市北部に出現し、京都の街で暴れ始めました。なぜ、どうやって出現したのかは不明ですがオロチは、妖怪・人の区別なく襲いかかり多くの被害を出しました。
これに対し、妖怪、聖光霊宗、陰陽寮、自衛隊が立ち向かい、最終的に、人間と妖怪が協力しオロチの封印に成功しました。
一般にはオロチの脅威は去ったと報道されていますが、この封印は一時的なものであるため、近いうちにオロチの封印が解ける、ということは関係者には周知の事実であり、現在各々が対応に追われています。

●注釈

「妖怪公認」は、妖怪の存在が公表されただけであって妖怪の人権(?)が認められたわけではありません。よって、妖怪を殺しても罪にはなりません。
ただし、一部では人間社会で暮らしている妖怪には人権を与えるべきである、という運動も起こってはいます。

PC紹介

本編

第1話「総本山強襲」
第2話「人を喰らう妖怪」
第3話「紅の真実」
第4話「折れた『紅』と陰陽寮の妖怪殲滅作戦」
第5話「神山攻防戦」
最終話「オロチ復活」



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