ルーンクエストセッションレポート:010602

「初心者向けルーンクエスト
inグローランサはやっぱり大変」

文責:明之介&PAC
 基本的なセッションの流れは明之介が、「PACのツッコミ」はPACが書いています。

1.シナリオ説明&キャラ作成

<セッション前のマスター>
 新人向けに一応初心者向けにするつもりで、PCはオーランス、フマクト、ストームブル等基本的なものにした。とはいえシナリオは作っているうちに興が乗って、かな〜りマニアックなものにシフトしてしまったかも。まあ、あとはマスタリングで何とかすることにする。

「PACのツッコミ」
 さてこの日のシナリオ紹介ではマスターの明之介さんの解説では曰く「初心者でも大丈夫な感じで作ってあります」とのこと。って、RQやらシャドウランやらの背景世界重視型のシステムで新入生にやってもらう為に私自身この手のセリフを何度使用したことか…。
 この手のシステムは滅び行くものなのだろうか。まぁ明之介さんのことだから、ちゃんと初心者向けで作ってるだろうけど。

 プレイヤーはPAC、樹霊、GF、2人の新入生のH.N.、風鳥。

 昼の部が延びた(このセッションは大体夜9時くらいから始まってます)おかげで始める時間も遅かったが、神話やら種族の話やらカルトやらルナーとサーターの話やら解説をいろいろしていて、プレロールドだったのだがキャラ作成までにやたら時間がかかる。ある程度話さないとそもそもキャラが選べんしねえ。

「PACのツッコミ」
 メンツ分けの結果、新入生のH.N.くんと風鳥くん、在回生ではGFと樹霊、そして私ことPAC。をいをい、まともにRQやってるの俺だけかよ。一応GFはRQ2ndのキャンペーンやってるから大丈夫かなぁ。樹霊は樹霊でグローランサのことはよく知らないらしい。
 で、RQ&グローランサ解説を明之介さんと一緒に。毎年やってるけど大変やねぇ。RQのシステムの方は基本的には「クトゥルフの呼び声」といっしょという感じで解説。
 クトゥルフ・RQ・ストームブリンガーの%ダイスによる技能判定のシステムはベーシックロールプレイングであるというRPG知識も刷り込みつつ、RQのシステムのキモであるストライクランクについての解説もする。ここでアメリカ人はデカければ有利だと思っているという思想を強調。だってそうだし。

 次にグロ−ランサの解説。やっぱここで長引きますな。面白いエピソードが多すぎるんですわな。一応今回はサーター人の部族ということで、オーランス・フマクト・ストーム=ブルの神話を中心に解説を行う。
 オーランスに関しては、わがままオーランス君のひとりボケひとりツッコミの神話であるライトブリンガーズクエスト(そう思いません?)と被害者達のお話。そうなると被害者No.1イェルムから被害者No.2イェルマリオの話になり、そうするとトロウルの話が出てきて。気付けばザンダーブレスレストランのメニューの紹介が始まっているというのは何故?

 そこへフマクト流れの死のルーンの話になって、ユールマルやら定命の祖父やらの話になってゾラック=ゾラーンの話になり、やっぱりイェルマリオの話に落ち着くと。
?ストーム=ブルの話はやっぱスパイクが飛んでくるまで耐えに耐えきったことが勝因だとかという話から、気付くと大荒野の「食うもの、食われるもの」の話へ。あーやっぱモロカンスの話になるのね。
 最終的には明之介さん愛する非人間種族の解説が始まっていたりする(しかしこれは重要な前振りであったとは)。

 キャラ作成の方は明之介さんがプレロールドでほぼ作ってあったので問題なし。というか、もっとRQ&グローランサ解説を短く切り上げられるようにならんといかんなぁ。新入生の2人には戦闘で活躍できるように、フマクティとブルを強くお勧めする。だってオーランシーっていまいち神聖魔術にインパクトないんでねぇ。雲量さえ多ければ《落雷》は超かっこいいんだけど、そんな保証ねぇしなぁ。
 在回生の2人にはシナリオの牽引役である(と思われる)オーランシーをやってもらう。グローランサ知識はこのメンツでは圧倒的に私が多いのでランカー=マイを私がやることに。ここまでの決定で3時間近くかかってしまった。仕方ないと言えば仕方ないが。

 RQの世界観をよく知っているのはPACだけ、樹霊は「いつも“葦”(京大RPG研のRQマスターの一人。彼のシナリオのセッションレポートはこちら)偏った解説ばかり聞いているからいつまでも全貌がわからん」との言。というわけでランカーマイキャラは一番知っている奴がやるのがいいだろうということで、PACがランカーマイに決定。
 シナリオ舞台はサーター王国のクルブレア族あたりの村ということにする。とはいっても村人などは勝手に設定した。PCは基本的に村人または村の戦士ということになる。

H.N. フマクトの入信者 ウノルス 保安官助手。いつもは村の警備などをしている。
風鳥 ストームブルの入信者 デラウェア 族長の食客。混沌が出たときだけ働く。それ以外では怠惰な生活をしている。
GF オーランス入信者 アンブローズ 族長の息子。
樹霊 オーランス、アーナールダ入信者 節くれのゲイブ 農夫。単なる農夫らしい?
PAC オーランス、ランカーマイ入信者 ゼランス ボールドホームから逃げてきた。一番知識がある。

 となりました。

2.シナリオ開始

 季節は秋の後半で刈り入れも一段落した頃。冒頭でまず、PCたちの村での日常生活を描きつつ各々に最近の村周辺の噂や最近のできごとを流すことにする。流した情報は以下のようなもの。

「PACのツッコミ」
 導入でのドラゴン・パス的サーター人の生活の描写(&ロールプレイ)が短めになったのはシナリオ開始が遅れた以上仕方ない。
 一応ルナーに完全に占領されているドラゴン・パス北部地方ということで、ルナーの支配は厳しいよう。とはいえルナーの徴税は、江戸時代的に言うと普通のお代官様の取り立てくらいでそんなに酷くはない模様(実際にこう言って説明されたわけですが、この表現が後々尾を引こうとは…)。

・PCたちの村の隣村にダックの氏族「ヒルダック族」が住んでいる。PCの村はその周辺を警備するかわりに定期的に貢ぎ物をもらっている。
 これはグローランサのコンピュータゲーム King of Dragon Pass から借用した設定である。King of Dragon Pass ではプレイヤーの氏族の隣にダックの村がみつかるのだ。そこのダックが最近、鳥目が治るという魔術的なアイテムを手に入れ、そのため大層意気が上がっているとの噂。プレイヤー曰く「八ッ目鰻の油じゃねえか?」って違うわ!

・村に南方のヒョルトランドからの旅人がくる。名前をヴェルデといい、南方の状況などを知らせてくれる。

・村ではルナーの徴税を逃れるため、村では丘の向こうに新しく隠し畑を作ることになった。現在30人ほどの村人が丘の向こう側で開墾作業に従事している。

・最近近くの森で木々に糞が擦り付けられていたとの噂。ストームブルのPCにはそれがブルーの仕業らしいことがわかる。


「PACのツッコミ」
 で、外部情報で近くにいきなり謎のダック村があることが判明。鳥目が治るアイテムというあたりが明之介さんチック。他の外部情報もばらまかれて行く。短時間でウケを取りつつ進行していく様は、さすがは慣れているなぁという感じ。

 ってのっけから濃いか?プレイヤーはお互いまったく関係なさげな情報、とか言っているが。

 この時点で非人間種族としてダック、ブルー、ニュートリングが(名前だけだが)登場。もう様々な意味で明之介シナリオ臭くなってきましたぞ。

3.村の定期イベント

 今年から新しく就任したという徴税官が多数のルナー護衛兵を引き連れ徴税に訪れる。俵を適当にひとつ取って中の麦の量を測ったりする。
 一俵あたりの麦の量を升で計るのだが升から麦がぼろぼろとこぼれたり、升をたたく回数が多かったり「今年は一俵あたりが少ないのう。小細工をしおって」とかいう、マスターのせいでなんだかカムイ伝か?というノリになってしまった。プレイヤーも「庄屋様〜」などと言い出す。
 ルナーの徴税官は今年から辺境に来てしまった若い貴族のいいとこのボンボンでいやなやつってな感じ。ルナー軍の隊長は彼に律義な軍人。そんな感じをアピール。徴税官のほうが地位が上で蛮族を馬鹿にしているわけやね。多数のルナー兵に囲まれているためじっと耐える村人たち。ランカーマイ入信者ゼランスの抗議もむなしく受け入れられず、去年より多く税を徴収されるという結果になった。
 ルナー部隊とか徴税の紹介のイベントである。ルナーと村との関係などを描写する。

「PACのツッコミ」
 この徴税イベントで「どうやって麦の量を測るんですかねぇ?」ということで、やっぱり升じゃないの?とか麦の袋を明之介さんが「1俵」と表現したところから、水戸黄門ばりの年貢取り立て劇が発生。ここでこういうシチュエーションに激しく反応する男GFが、勝手に村人やら徴税官やらを熱演し始める。
「升一杯分にこんなに盛ってどうするか!(と言って升を叩きまくって麦を落として)これで良い!」「をを…なんという代官様じゃー。庄屋様、何とか言ってくだされぇ!」相変わらず好きなものは激しく好きですな。しかし他のPCも調子にのってやりまくっているのであった。そういや「米百俵の精神」とか誰か言ってたぞ。

4.その夜・・・

 フマクトのウノルスが村を巡回警備しているときに畑のほうでなにやら物音がする・・・ガツガツとなにかをかじる音がして行ってみると、一体のダークトロウルがむらの家畜をむしゃむしゃ食っていた。フマクト信者ウノルスに見つかるとトロウルは意外にも逃走しようとしたので彼がトロウルを牽制。
 ウノルスがトロウルを牽制している間に村人が集まってくる。トロウルはいきなり、殺さないでくれ!とかサーター語で叫び出す。えっ?とかいうプレイヤー。とりあえずみんなで捕獲する。
 なんとトロウルは村人で丘の向こうに開拓に行っていた族長の息子アンブローズの友人ホーデルだと名乗った。ホーデルとアンブローズしか知らない秘密も知っており、なんと本当に本人らしい。

 彼の話によれば、丘の向こうで開拓をしていた村人たちにトロウルたちが襲い掛かり、山のほうの洞窟に村人たちはさらわれたという。
 彼を含めた何人かは人間をトロウルに変えるというよくわからない儀式の実験に使われたらしい。彼だけが成功しダークトロウルとして生まれ変わったのだ。彼は仲間になるよう誘われたが隙を見て逃げ出した。しかし腹が減ったので自分の家畜を食いに戻ってきたという。

「PACのツッコミ」
 まさにここで突然登場のトロウル。やっぱトロウルまで登場かよ。明之介さん全然初心者向けじゃなくなってますんですが。とはいえこのダークトロウルがサーター語をペラペラしゃべるあたりが明之介流変化球か。PC達はやたら低姿勢なトロウルに困惑しまくる。

 ランカーマイ入信者ゼランスは第1期の英雄アーカットの伝説を思い出す。その話をするととたんに南方からの旅人ヴェルデが興味を示したりする。そんな行動がプレイヤーにあからさまに怪しまれるということになった。

 ここでは話をしつつホーデルでトロウルの性癖などを演ずる。ここはインパクトが重要だな。プレイヤーはびっくりな展開などと言っているが、ここはワンダーなグローランサ世界なのだ〜。
 トロウルとなったホーデルによるとまだ女性や子供など何人かが監禁されているという。そこで族長はPCたちに他の村人の救出を依頼した。

5.ダークトロウルの洞窟へ

 丘の向こうの森へ洞窟を探しに行くとヴェルデが付いてくる。PCたちは彼を牽制しつつ、洞窟へ侵入した。

「PACのツッコミ」
 ここで村人救出を依頼されたところで、付いてきたいというヴェルデがあまりにも怪しすぎ。着いてきていることに<追跡>ロールに成功して気付いたんで、私担当のゼランスがセルフボウを一閃。マスターにひでぇーと言われる。《加速》かけてないだけ感謝して下さい。と思っていたら我々にはもっと酷い目が待っていましたとさ。

 PCたちはいきなりたいまつに《消火》の呪文をかけられたりしたが、なんとかトロウルと話し合いに持っていく。そこには3体のダークトロウルと多数のトロウルキンたちがいた。
 ダークトロウルはリーダー格のカイガーリートールのメスの女祭、ゾラックゾラーンの戦士、カイガーリートールの入信者の三人(というか三体というか)。向こうでは村人たちが檻に入れられている姿が見えた。さらにダックが首輪をつけられ、通訳として捕まっていた。彼はヒルダック村出身のダックで、PCたちに助けてくれという。
 ダックを通じてPCたちはトロウルたちと話をする。ここでトロウルに首を絞められそうなダックのプレイとトロウル、カイガーリートール、ゾラックゾラーンのプレイをノッてやりまくってしまい。って趣味に走ってしまう。ダック、トロウルは初心者にわかりやすいRQ的ネタなので。

「PACのツッコミ」
 このダークトロウルどもが超怖いのなんのって。闇の中での最強生命体という感じ。特にゾラックゾラーンのヤツのヤバさがすげぇ。「村人はどうしたんだ!」と聞いたら「食べた。」って返される風で、あまりの強面っぷりにPC全員恐怖する。勝ち目がねぇ。
 このトロウルの表現はさっきの情けなトロウルのロールプレイとも相まって強烈なインパクト。ツボを押さえたグローランサ紹介になっております。

 この状況に拍車をかけるのが捕まって通訳をやらされているダック。こいつのダメキャラっぷりには大受け。「ふふ…この私がご主人様にお前達の言葉を伝えてやろう、有り難く思え」とか尊大に出た途端ゾラックゾラーンのトロウルから何か言われて(闇語でしゃっべているのでPCには分からないが)、「ギャワワ、助け…、分かりました、だから食べないでぇー!」と一人芝居をを始めだし、トロウルの怖さと相まって際立っておりました。

 彼らはアーカットにならって人間からトロウルになる儀式の実験をおこなっており、より確実にダークトロウルになる方法を探して近くに移動してきた村人を捕獲して実験体としていたのだ。トロウルは「人間からダークトロウルになれるなんて素晴らしいではないか。おまえら何がいやなんだ?」という感じ。
 って、トロウルは村人殺しちまってるんだよなあ。これでPCたちと話し合いが成立するか心配していたが、戦闘になったらそれはそれ違った展開になっていただろう。相手の本拠地だし、ちょっとクリンゴン人入ったゾラックゾラーンの戦士がやけに強げに見えるので、PCたちは低姿勢である。

「PACのツッコミ」
 実はここでオーランシーやマイは結構現実家なので低姿勢に出易いんですが(ブルはトロウルとはお友達だし)、唯一死のルーン絡みでゾラックゾラーンとはとても話し合えそうにないフマクティの動向に恐怖した私。いやグローランサ知識のほとんどないH.N.くんで良かった良かった。

 このときヴェルデが登場。ここで、彼は人間からトロウルになりたいという暗黒異端派系の人間であることが判明する。PCたちのいる前で彼は儀式に参加を希望したりする。プレイヤーはおいおいもうもう勝手にしろという感じ。
 シナリオ作成時にはこの時もっとヴェルデ関係の話を突っ込むつもりもあったが、いい加減長くなりそうなのでこちらの方向は適当にキャンセル。

「PACのツッコミ」
 もはやヴェルデがどうなろうと村のことには関係ねぇ、というのがパーティーの共通見解でした。

 トロウルたちは暗闇でもよく目が見えるという、鉛でできたトロウルの魔術的なアイテム「闇の目」を捜していることがわかった。そこでプレイヤーはダックの村が手に入れたという鳥目が治るアイテムを思い出す。トロウルとの間でPCたちがそれを持ってくれば村人と交換するという取り引きが成立した。
 PCたちには言い忘れたけど、「闇の目」はそのトロウルになる儀式を強化するという設定をつけていた。

6.ダックの村へ

「闇の目」を手に入れるためにヒルダック村へ向かったPCたちはヒルダック村へ近づくとなんと村から煙が上がっているのを目撃する。
 村の近くから村を見るとほとんどのダックはルナー部隊に捕まって首に縄をつけられていた。命からがら逃げ出したダックに話を聞くとアイテムはルナー軍に取られたという。なんとアイテムを手に入れて意気が上がりすぎたダックたちはルナーの隊商を襲撃、そのためルナー軍の手入れが入ったのだ。
 さらに隊長を含めたルナー部隊の一部がアーカットに関する知識または遺産がこのあたりにあるとの情報を得て山に入っていったという。

 この情報からルナー部隊がトロウルの洞窟方面へ向かったと予想したPCたちはそちらへ取って返す。すると洞窟からは既に煙がもうもうと出ており襲撃された後であることが明らかな状態であった。事態は急展開。
 残っていた数人のルナー兵を不意打ちで倒したPCは彼らから襲撃の様子を聞き出した。彼らはブルーを使いトロウルたちをおびき出し、その隙に洞窟へ侵入し儀式の秘密を盗み出したのだ。村人たちはルナー部隊に引き立てられていったという。ルナー兵の話ではルナー部隊は山の中腹あたりで休んでいるという。

 ここで、オフィシャル設定にはないが、ダンファイブザーロンの信者っぽいブルー担当の虫使いみたいなやつらを出したり、一般兵がブルーやブルー担当兵を嫌っている様を描写。混沌がルナー兵からも嫌われていると、より禁忌っぽく感じられるかもしれない。

「PACのツッコミ」
 時間があればそういうのも面白かったですが、そうするとやたらグローランサ的に濃い(すでに結構濃いという話もあるが)。時間が押していたこともあるのでまぁ仕方なかったかなぁ。

 そこへブルーたちを倒したゾラックゾラーンの戦士たちが帰還しPCたちと会う。洞窟を見ていきり立つトロウルたちに事情を話したPCたちは、トロウルと協力してルナー部隊を襲うという計画を立てる。
 このあたり情報の出し方がもっとスマートに出来たかもしれん。とマスターとして思った。

7.ルナー部隊への奇襲作戦

 PCたちがトロウルたちと共にルナーの休息場所の近くまで来たときは既に夜となっていた。たいまつの明かりが灯る中、山の中腹ではルナー部隊からブルーたちへの褒美が与えられていた。「ほほほ、やつらも使い方によってはなかなか使えるわい」ってな感じである。
 ブルーたちは褒美に村人の何人かがほしいと言い出すわけやね。ブルーが村人に何をするか想像したPCたちはすぐにでも村人を助け出す必要を感じた。

 そこでPCたちは作戦を練っていたのだが、なんと一番弱いPACのマイがルナー兵に化けて徴税官に近づき、彼の首に剣を突き付け人質に取るという戦術を取った。まあ徴税官は戦闘技能的には一般人ではあったが。徴税官は身分だけは高い小心者。ということにしてあったのでいきなり「助けてくれ」と騒ぎ出す。そのためPACは迷わず首を掻き切った。それで徴税官は絶命。

「PACのツッコミ」
 だって、現代ペローリア語しゃべれるのは私のキャラしかいないんだからしゃあないじゃないですか。プレイヤー的にはただ寝込みを襲うだけでは彼我の戦力差が強烈すぎるような気がして(こちらのダークトロウル2人+それに見合うトロウルキン+PC対ルナー兵20人+ブルー5匹)、何かしないと勝てそうな気がしなかったんですってば。しかし徴税官があそこまで小心者とは思わなんだ。叫んだら殺す、って言っても叫ぶんだもの。ひでー。

 しかし、上回生があがくと締め付けが厳しくなるという法則がここでも働いたか、PACのマイが徴税官を人質に取ったときにはもっとスマートに解決すればよかったと後で思った。
 ルナー隊長が「世話がかかる」とか言いつつ神性介入して朴のマイの剣を弾き飛ばすとか。神性介入の解説もできるし、隊長のPOWも落ちるんでプレイヤーもそれなりに納得できそうだ。

 そこで戦闘開始。数的にはトロウル+PCたちよりルナー兵+ブルーが有利だがトロウルが《消火》をかけてブルーに突っ込む。ストームブルのデラウェアはブルーへ突っ込む。他のPCたちはルナー兵および隊長のあたりに突っ込み戦闘を始める。
 PACのマイは徴税官を殺したため隊長から付けねらわれる。PCたちは最初人数的に不利だったが一人づつ一般ルナー兵を片付けルナー隊長を葬る。GF君のキャラは賽の目的にちょっと不遇で全然活躍できんかった。ちょっとすまなかった。

「PACのツッコミ」
 戦闘バランスはかなりキツキツでした。戦闘の局面はブルーズ対トロウルズ&風鳥くんのブル、ルナー兵対残りのPCという構図。ブルーとの戦闘はダークトロウルの圧倒的強さ(モール1振りで1殺だそうで)によりかなり楽そう。ただし京大RPG研伝統(我がサークルのRQ3rd&グローランサの四天王の一人Shunさん開発)のブルーに混じっている「ただのヤギ」に実体験者の樹霊と私はやたらビビる。
 予想通りメェーと鳴きながら火炎ブレスを発射。さらに風鳥くんのブルがブルーの一体に気持ちよく止めを刺すと、きっちり爆発。やっぱブルーの止めを刺すときは発射武器にしましょう。
 しかし風鳥くんのブルがブルー軍団に突っ込むことに、グローランサ初体験なのに何て正しいロールプレイなんだと思いつつも、頼むからこっちでルナーと戦ってくれぇという本音が入り交じる。

 それは何故かというなら、ルナー兵との戦闘はすげぇキツキツのバランスで、その上私の実効戦闘力のほとんどない私のマイはルナー隊長(どこから見てもヤーナファル・ターニルズ)に追っかけられ続け、やたら出目の悪いGFの村長の息子オーランシーは攻撃をくらいまくってるし。樹霊のオーランシーは基本的なスペックが農夫なので大した戦力になってない(それでもGFのオーランシーより役に立っているあたりが何とも)。
 というわけでH.N.くんの《神剣》付きグレートソードのフマクティ頼みでした(やっぱ超ウルトラ強い)。結果的に私のマイとGFのオーランシーは気絶状態まで追い込まれましたが、ブルーを倒した風鳥くんのブルの救援で何とか勝利。

 見所はGFの運のなさか?以下はGF自身のコメント。

 攻撃は一発も当たらず、雑兵の一撃をかわしそこねて脚に大怪我。その後空を飛んで逃げるが、《治癒》に2回も失敗。やっとのことで傷を治して戦線に復帰してみれば、100分の1の確率なのにファンブルして腹に剣を突き刺す……。どうやら、私のダイスには笑いの神様が住んでいるらしいです(笑)。後で“葦”さんに「まさか割腹するとは……おまえは三島由紀夫か!(笑)」と言われました。

 ちなみにこの割腹事件は、SIZ12の特性を十二分に生かす為に取った、《飛翔》を使用しての空中からの攻撃の最中に起きた「空中割腹事件」でしたとさ。割腹して私のマイの目の前に落下してきましたとも。生きてたのが奇跡。

8.エピローグ

 戦闘が終わりPCたちはトロウルたちと勝利を祝った。トロウルは闇の目を得、PCたちは村人を助け村に帰った。村は英雄たちの帰還を称えるのであった。
 ところでホーデルはトロウルたちと行くことになった。彼が人間に戻れるかはまた別の話になるだろう。そうそうあのトロウルに捕まっていたダックはPCたちから見捨てられ、相変わらずトロウルの奴隷である。ひどいプレイヤーやのう。

 意外に盛りだくさんな内容になったため長引いてしまいましたねえ。他にも村の収穫祭というようなネタも考えていたのですが。
 シナリオ的にはかなり一本道ですね。それは入門シナリオ的に作ったためということでもあるのですが、新入生もセンスオブワンダーな内容を楽しんでくれたようではあり、よかったかな。

「PACのツッコミ」
 PCそれぞれに見所が出来て、ほぼ初心者で占められたRQセッションにしてはかなりうまくいったんではないでしょうかねぇ。私は非常に楽しませてもらいましたよ。



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