栄光のビザンツ

パイレーツ! GM:DAWN

 かって地中海一帯を制し、その繁栄を謳歌したローマ帝国の成れの果て、ビザンツ帝国。領土をほとんど失い、東からはムスリムの脅威、西からはカトリック諸国の圧力に悩まされ続けている斜陽の国。
 現皇帝は暗愚を極め、後継の皇子も不安が残る。さらには帝位を伺う野心家の皇弟。さらに、カトリック圏では十字軍再びの機運も高まりつつある。
 どう考えても絶望的な状況、さぁどうする若きビザンツの貴族(PC1)よ?

↓以下、実際にどうしたか
 西の脅威を除くため、ビザンツはブルガリアへの出兵の準備を進めた。そこにクーデターが勃発。皇弟が現皇帝を幽閉し、新たな皇帝となった。PC1は表向き忠誠を誓うも、造反の機会を伺っていた。
 ブルガリアとの戦争は機密協定によって白紙和平になったが、PCらは協定を知らなかった新皇帝を唆して、ブルガリア軍を追撃を決意させた。PCらの軍もブルガリア軍に包囲されるというアクシデントがあったが、目論見どおり皇帝を戦死させることに成功し、この条約違反を皇帝の責任にして上手くブルガリア軍との和平を成功させる事ができたPC1を次期皇帝に推す声が高まった。
 そこで、このときローマへ救援を乞うべく向かっていた、本来の帝位継承者である皇子をPC2のベネチア情報網を駆使して暗殺(客死とされた)し、幽閉されていた前皇帝も憤死という事にして毒殺した。
 こうして、邪魔者はいなくなり晴れて帝位を安泰にしたPC1だったが、最後の懸念材料が現れた。皇弟に嫁いでいたPC1の妹の出産である。PC1の家に拾われた子であった妹は婚姻の前、PC1と一夜を共にしていた。顔立ちなどから赤子はPC1の実子であると思われたが、形式上は夫であった皇弟の子である。さらに、彼女の幼い頃より持っていた装飾品から、彼女は隣国のムスリムの王族であった事がわかる。つまりこの赤子は両国の継承権も持っているのだ。
 この赤子を生かしておいては将来の火種になる。そう思ったPC1は赤子を殺す事を決意する。妹は怒り、兄を呪う言葉を吐きながら自刃した。赤子もPC1によって殺され、その存在は隠蔽された。
 そして、カトリックとの関係を強化したビザンツは新皇帝の下、果てない東との戦争へと突入していくのだった……。
感想 > パイレーツ! | comments (1)

Comments

DAWN | 2008/07/21 00:03
途中からたがが外れたかのように暗殺祭りになりました。ヴェネツィア仕込みの暗殺術は恐ろしい。

第四回十字軍でコンスタンティノープルを焼き払えなかったのが心残り。

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