「カラミティノワール」を基本的に廃止する。というのも京大RPG研においてはわざわざPCを演じるということを強要されたり他者から容認されたりしなくとも自然にPCを演じるという行為を行っているからである。むしろ演じようとしてないときに手元に「カラミティノワール」があったりして無理に演じて冷めてしまったり、演じようとするときに手元に「カラミティノワール」がなくて演じる気をなくす弊害の方が大きいように思えるからである。
具体的なルールの変更としては、いつでもフェイトを上手く演じたPLにはDLがパワーチップを渡すという事にし、メインキャストでなければパワーチップがもらえないというルールをなくす。ただし、シーンのルールとの兼ね合いから各シーンにメインキャストが決まっていた方が良い事が多々あることと、せっかくのきれいなカードを使わないのはもったいないとの理由からカラミティノワールにより各シーンのメインキャストを示すことにする。他のPLはメインキャストを扱うPLが上手く活躍できるように配慮する事。
また、DLの側も各シーンでメインキャストが固定の方が都合の良いことが多いと考えられるので基本的に一つのシーンでメインキャストは固定とする。ただしDLの都合によってシーンの途中でメインキャストを変える事はできる。この場合は通常のルールと同じようにDLはパワーチップをそれまでメインキャストを扱っていたPLに支払うこと。
最終戦闘が結局は「パワーチップ」の削りあいになり、無駄にだらだらと時間を消費するように感じるという弊害を取り除くため、他の多くのRPGと同じようにHP・MPを導入する。
基本的にはHPやMPの値はPDやMDの×5ぐらいが適当かと思われる。この倍数の値についての調整はDLの好みで判断するのが良いだろう。
具体的な運用方法は受けたダメージからPDやMDを引いた後にHPやMPから引く。PDやMDを二重に計算することになるが、簡便のためこれでよいかと思う。
また元のルールである「ダメージチャート」生かさなくてはもったいないのでHPやMPにダメージを受けた後「ダメージチャート」のダメージも受けることにする。
「パワーチップ」によるダメージの減少はHP・MPに受けたダメージを「パワーチップ」の枚数×5(倍数はDLの好みで変化)減らすか、通常のルールどおりダメージチャートのダメージ減少に使うかである。HP・MPのダメージの減少とダメージチャートのダメージの減少は同時には出来ないものとする。
治療のルールについては通常のルール通りに治療が出来たら、HP・MPも同時に回復するものとする。
このルールの導入によってかなり戦闘がスピーディで緊張感のあるものになると考えられる。
「シーン」のルールについては「カラミティルージュ」のルールとの兼ね合いから必ず使用しなくてはいけないルールではあるが、その運用については各DLの好みに任せることにする。これはセッションハンドリングの方法が京大RPG研においては人によってそれぞれある程度固定されている事に起因するルール変更である。
具体的には「他の多くのRPGと同じようにセッションハンドリングを行い適当なところでDLがシーンの変わったことを告げる」といった扱いから、「ルールブックどおりに映画のカメラワークさながら映ってない所では何が起こっているのか、カメラがそちらを向くまでわからない」というシーンの扱いまでDLが好みや状況に合わせて組み合わせて使うものとする。