神に挑んだ者達

 スターオーシャン3RPG GM:赤へる
 4年前に購入されてから一度もプレイされていないという伝説のシステムである。
 PC達の前に現れるセーブポイント
 全滅後、セーブポイントで復活。そして、とってつけたように渡される最強武器! PC達の行く手にたびたび立ちふさがる露骨に怪しい少女。
 その驚愕の真相は・・

※以下、激しくネタばれ
 謎の少女はどうやら、何かのシナリオに従って行動しているらしい。
そこで、PC達は少女をおびき出して捕らえるべく、シナリオ放棄のふりをしてみる。
「やってらんね。何、このシナリオ。うぜぇ」
と言いつつ、お城の真ん中で大の字になるPC達。
すると、突如、虚空から怒りに震える男の声が。
貴様ら、ゴミPCにはほとほと愛想が尽きた
 何と、この世界はメタNPCがGMとPLを行なっているTRPGのシナリオだったのだ。
 ゲームマスターはブチキレ、シナリオを破り捨てようとする。
「こんなシナリオ、消去してやる!」
 それに気づいて慌てるPC達。シナリオを消されればPC達は永遠に消えてしまう。
「待ってくれ。せめて、放置にしてくれ!」
「馬鹿め! 失敗作など恥ずかしくて置いておけるか!」
「なら、キャンペーンで」
「ふざけるな!」
「・・・この糞ゲームマスターが! 下手にでてりゃ、つけあがりやがって!」
と逆上したPC達は、本来のラスボスと和解し、
どんな願いもかなえる宝珠(PC2の村から盗まれた)を使い、世界を飛び出し、真のラスボス、コスプレしてセッションしてた痛いゲームマスターを相手に戦うのだった。

 このシナリオでもっとも恐ろしいところは、実はこれがPSソフト「スターオーシャン3」のオマージュであるということかもしれない。
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