Dr.シェイドの挑戦!

デモンパラサイト GM:灰月

 世界征服を企み、配下の怪人たちを使ってK市を恐怖のどん底に陥れていた悪の魔術師、マスター・ディアボロ。ついにやつが最終作戦を開始した!やつの闇の大魔術が実行されれば、この町は未曾有の大惨事に襲われる。

 PC達は、決死の覚悟でマスター・ディアボロの秘密基地を強襲し、壮絶な死闘の末、マスター・ディアボロを討ち取ったのだった!

 と、いうのがPC達に与えられた初期設定である。今回は悪魔寄生体等の背景を無視して、単純なヒーローものとして使用した。
 上のような戦いの数ヵ月後、僕らの町K市に再び危機が迫った。なんと、マスター・ディアボロの友人であり、彼の遺志を継いだ悪の科学者、Dr.シェイドが現れたのだ。しかも、今までの怪人とは比べ物にならないほど強力な機怪七賢人を配下として従えている。

 無辜の人々の犠牲をなんとも思わない七賢人達に苦戦するPC達。できる限り人々を守ろうとするPC達のやり方を甘いというほかのヒーローとの反目もありながら、なんとか七賢人たちを倒し、シェイドへ近づいてく。

 K市にいる全てのヒーロー達によるシェイドの秘密研究所への突入。仲間達に守られながらも(いわゆる「ここは俺に任せて先に行け!」)、PC達はついにシェイドと最後の決戦を開始した!変異した体から猛毒や吹雪を噴出すシェイド。大ダメージを与えたものの、PC達も一人残らず暴走状態まで追い込まれる。

 しかし、ここで大きな悲劇が起こった。

 PC達はモリオンの範囲回復技によってHPが上限まで回復。一方、シェイドもダイス目が走り、ひらりひらりとPC達の攻撃をよけ、自動回復能力で傷をほとんど癒してしまう。しかも、PCの一人の攻撃力上昇技が属性の都合上全く役に立たないことが判明した。

 その後、数ターン不毛な攻防が続いた。

 結果、町の平和は守られた。しかし、悪を倒せたわけではない。PC達は、基地に捕らわれている一般人や戦闘員の足止めをしている仲間の安全と引き換えに、シェイドの逃亡を許したのだ。

 PC達は、無念の思いを抱きながらも、町を守る決意を再び固めたのだった。
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