第5話「神山攻防戦」


●尋問大会●
犬養達を捕らえたことで、カグヤと誠二の二人がその尋問に向かい、それ以外は紅のために宴会を続けた。尋問組みは白装束に身を包み、まず狩野から尋問を始めた。

しかし水をかけたり、ひざの皿を割るといった拷問をしてもたいした情報は得られなかった。五十鈴にも訊いたが有用な情報を知っていなさそうだったので五十鈴の尋問はパスし、犬養に尋問をしに行った。
しかし「自由にしてくれたら思い出すかも」といった具合で口を割らなかった。それで、その日の尋問は終わった。

宴会組みの方は宴会はつつがなく進行し、終了した。

翌日になって犬飼たちを拘束してある地下牢に行ってみると犬養が倒れて冷たくなっていた。後で調べてみると心臓に埋められていた符で殺されたことが分かった。PCたちが慌てていると、突如五十鈴が十年前のことを知っていると言ってきた。
それによると、陰陽寮が神話を再現してすごい力を手に入れようとしてオロチを召喚したが、結局失敗してしまったということだ。
なんとなく五十鈴のキャラがPCたちに受け入れられ、話を聞いた後五十鈴を仲間にしようと一緒にお茶をしたりすることになった。

一方、宴会組の方は「紅」の力がやや回復したようで、端地に見せると今の状態なら人柱は人間なら3人ほど、妖怪なら2人、緋炎に近い妖怪なら1人で済むらしい。また、この状態のままで短剣になら作り変ることができるということだった。
●五十鈴造反●
その後、聖光霊宗に向かう途中で和田とも合流。その後、PCたちは陰陽寮の有する十握の剣に賭けてみようと五十鈴の案内で陰陽寮の潜伏場所へ。そこに着いてみると逃げてきていた陰陽寮は全員死んでおり、蛇骨、あおい、玲佳が立っていた。五十鈴は嬉しそうに「蛇骨様だ☆」と言って蛇骨たちに合流。

蛇骨は自分が陰陽寮を作ったのだと言い、オロチはあと三週間で復活し、一週間後に神山を攻撃すると言って退避した。
その際に玲佳の奪取に成功したが、玲佳は既に冷たくなっていた。

いったん聖光霊宗に戻った後、玲佳の調査と陰陽寮の探索に分かれた。玲佳の調査では体内に符が埋め込まれ強引に動かされていたことがわかった。
探索では霊的な力のある剣とヒスイを見つけた。ヒスイは気を失っていただけで無事だった。
その日の夜には玲佳の通夜が行われしめやかに過ぎていった。
●「紅」との決別●
翌日、聖光霊宗は神山の山狩りを行い大量の符を発見した。また目が虚ろな子供を目撃した者もいた。聖光霊宗は多くのものが神山の警備に当たった。
また、ヒスイが目覚めたのでカグヤが犬養が死んだことを話すと大変ショックを受けたようであった。

陰陽寮から手に入れた剣を調べてみると、それは天叢雲の剣であった。端地に意見を求めるとオロチに通じるかどうかはわからないらしい。

仁は「紅」を直すためとはいえ、誰の魂も使いたくないと意思を表明し、オロチとは天叢雲の剣で戦うことを決意した。そのために、精神を鍛えるための過去十名しか成功者のいない精神空間で自分と戦うという修行に挑むことになった。

精神世界に行くとそこは自分の部屋で勉強をしている自分がいた。受験勉強に取り込まれそうになるが、天叢雲の剣をイメージで出して自分自身を倒し修行は成功した。
●仙神の意地●
玲佳に埋め込まれていた符やあおいのことを和田が師匠の仙神に話すと、あおいは生きたまま人を操る符が体に貼られており、恐らくはずすのが困難だとのこと。しかし、玲佳の符を調べてその効果を中和する符を作れそうだということが分かる。

あおいを助けたい一心の和田は、命を削ってでも中和符を作ってほしいと仙神に懇願。仙神は強引に退院してリアルに命を削って符の作成に取り掛かった。

神山に蛇骨たちが攻めてくる前日に中和符は完成するが、仙神は倒れてしまう。仙神は病院に向かう途中で和田に葵を頼むと伝えると息を引き取ったのだった。
●神山防衛線●
また、何か外的な要因で京都の妖怪たちの中に心が荒んでいくものが出てきて、暴力事件を起こすようになった。カグヤ先生はこれを憂慮して妖怪学校の生徒を京都から離れさせた。

そして神山防衛戦の日、北からは椿鬼を含む百匹程度の妖怪、南からは符で操られた六人の子供と五十鈴が攻めてきた。
PCたちは南北に分かれて迎撃することに。南は子供たちを麻酔弾で眠らせることでなんとか捕獲。
五十鈴はレイピアを使うエーテル体ミーくん3を使ってきた。対応に当たったカグヤと接戦を繰り広げるが最終的にはミーくん3を打ち倒した。
五十鈴は脱出をはかるがそれも阻止され、気絶させられ、足を潰されてしまう。その後、北の支援に向かうことに。

北では聖光霊宗や協力してくれる妖怪たちが周りの妖怪と戦い、PCたちは椿鬼と戦った。状況が不利になると蛇骨が撤退を勧めに来たが、南と合流したあたりで仁の一撃によって椿鬼は崩れ落ちた。
敵方の首領が討ち取られたことで妖怪たちは、バラバラになり、そのドサクサに蛇骨は逃げ出してしまった。

とりあえずPC達は、子供と五十鈴の確保のために南へと向かうのだった

第4話 最終話



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