悲しい事件のヒドい結末

BASIC GM:岩手

 BASICとは、RPG研究会で使われている言葉で、クトゥルフの呼び声のシステムを使ってクトゥルフ神話と全く関係ないシナリオをするときに、使用システムをこう言います。他団体でも使う言葉かは知りません。
 
 今回は、イギリスを舞台にした探偵もののシナリオでした。しかしその結末は、誰にも予想できなかった終局を迎えたのです…。
 私たちは作成ダイスの爆発した1回生を探偵役に据え、そこに男女の探偵助手がつく、という布陣を敷いた。私はちんまりとして(作成時の体格がPC最低値)肉体派な(バリツを習得)女の子をやっていた。「シャロとか名乗っとけばと思った」とはもう一人の助手PLの言。

 事件自体については割愛するが、探偵3人組は、お約束的に助手が適当な推理を披露したり不法侵入で逮捕されかけたり怒りっぽい人を怒らせて卒倒させそうになったりしながら事件の真相に迫っていった。

 色々あって犯人との対決の場面。夜の高所で探偵に銃を向け、真実を言い当てるよう迫る犯人。絵になる場面…になるはずだった。

 しかしこのときの私は、このまま犯人が拳銃自殺するのでは、と思い「掴みかかって止めます。」と宣言。雰囲気は台無し。総ブーイングを受け、反省。それはもう宣言した以上仕方ないので、犯人のもとに駆け寄るまでに探偵が犯人の動機を言い当てることに期待した。

 しかし、用意されていた情報からは複数の解釈の余地があり、一回生探偵は読み間違えてしまう。犯人は、絶望して身投げしようとする。同時にもう一人の助手が足を打ちぬこうとする。それはそれとして掴みかかる行動の判定は失敗。高所だったので落ちないか判定。成功。そして銃が犯人に当たるか判定。失敗。もみ合っていた私に流れ弾が当るか判定。失敗。落ちないか判定。失敗。

 結果、探偵助手は転落死。犯人はあまりの事態に「どうしてこうなった」と呆然。探偵は怒りにまかせて犯人を殴りつけ、事件は終結を迎えたのであった。
 
 いいシナリオだったけれど、巡り合わせが悪かった。あと僕も悪かった。というお話でした。
セッションレポート | comments (1)

Comments

うしはんまぁ | 2011/12/29 17:25
>BASICとは、RPG研究会で使われている言葉で、

もはやツッコむのもどうかと思うぐらいの古典なのでアレですが、クトゥルフの呼び声やストームブリンガーの基幹システムのことをBasic Role-Playingと呼ぶんですよ。
http://en.wikipedia.org/wiki/Basic_Role-Playing
ウチでの実用上は「SANチェック抜きのクトゥルフ」ぐらいの使われ方をしているだけで。他でどう呼ばれているかは知りませんが、略称はBRPのはず。

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