ばらの騎士

システム:ソードワールド完全版 GM Iさん

一回生のしろあくです。OFの2日目レポート担当になったので
シナリオのレポートをしてみたいと思います


PCたちは「銀のバラ」を採取する簡単な依頼を達成するだけだったが…。
元ネタはリヒャルド・シュトラウスのオペラ「ばらの騎士」らしいです。
グットでホットな冒険者を希望していましたが…果たして
PC1 ドワーフ・ゴルドール  PL Wさん
人間。51歳男プリースト。没落ドワーフ貴族を自称。家を建て直そうと奮闘するが、周りからは真に受け取られていない。貴族らしく自尊心は高め、でも紳士。

PC2 ヘンリーダ PL Nさん
人間。40歳男シーフ。貴族の女性と付き合っていたが失恋。人生にやさぐれている。現在はシーフギルド直属クラブに勤める。ゲオルグと仲が良い。女性関係には一歩引いた立場。気のいい性格で、気さく。


PC3 ゲオルグ PL Kさん
人間。32歳男ファイター。酒と賭博をこよなく愛すダメな人。
でも、世話焼き体質でヨハンを拾った人。無類のゴシップ好きでもある。


PC4 ヨハン・ラミール PL しろあく
人間。15歳少年ソーサラー。有力なソーサラーの家系に生まれるが才能を発揮できず、修行の旅に出される。旅先で路頭に迷っていたところをゲオルグに拾われる。引っ込み思案気味。


ん…?グットでホット…?


○オープニングフェイズ「結婚と依頼」
 王都ラヴァルナから少しはばれた、バーゼンの町の酒場。そこで休んでいたPCたちのもとに、エドワルド・ヘッドライトと名乗る30代の男と執事がやってくる。
 依頼内容は、貴族同士の結婚では婚約指輪のように男性側が渡す「銀のバラ」を町はずれの岩山でとってきてほしいという。
 ヘッドライトは結婚相手がお気に入りなのだろうか、終始にやけていたが…。PCたちは身元を詳しく明かさないヘッドライトの結婚について疑問を持ち、調査の結果
・このあたりの一番の大商人貴族・マルガ家の18歳のご令嬢マリアさんとの結婚するらしいこと
・ヘッドライトさんはかつて、王家につかえるほどの大貴族だったらしいが領地を失い没落した貴族であること
が分かった。

○ミドルフェイズ1「復活と邂逅」
依頼期限も迫っているため、PCたちは、岩山へと銀のバラを取りに行く。山の頂上にいたジャイアントアントを難なく倒すが、あたり一面の銀のバラはみなしおれており、唯一一本の銀のバラのみがきれいに咲いていたので、そのバラをもって町へと戻る。その道中、森の中から女性の悲鳴が聞こえる。
 そこでは、若く美しい女性と年老いた執事がゴブリンたちに襲われていた。ヘンリーダが、軽い身のこなしで、ゴブリンに囲まれた二人の前へと飛び出していき、
傷を負いながらも、ほかのPCと協力してゴブリンたちを倒す。
 落ち着いたところで、バーゼンの町に住むというその女性はマリアさんであった。活動的な彼女はこのあたりへ、薬草を取りにくるらしいが
いつもはいないゴブリンに襲われていたらしい。近くに何か遺跡があるようだ。マリアさんの誘いで、PCたちはマルガ家の大豪邸に招待され、エリク主人に歓迎された。彼はエドワルドとの結婚を進めた人で、マリアさんもエドワルドのことを悪く思っていないらしい。

○ミドルフェイズ2「取引と逃避」
 翌日エドワルドに「銀のばら」を手渡し、昨日の出来事を話すと、エドワルドはたいそう感謝し、PCたちを結婚式に招待してくれた。
 結婚式までの間にPCたちは、マリアさんから聞いたゴブリンの住んでいた洞窟の話を調べた。すると
・ゴブリンの洞窟の近くにはこの国の初代王・プロイデン一世のお墓があるらしい。
ことが分かった。
 翌日参加した結婚式には、この国の王であるが、病弱な王に代わって実質的な権力を握っている王の弟・アルフレッドも参加していた。
 結婚式の翌日、ヨハンはやけに落ち込んだエドワルドの姿を見かける。よほど落ち込んでいるのであろうか、まともな話は聞けなかった。
 さらにその翌日、マリアさんがPCたちのもとに来て「私を逃がしてほしい」と頼み込む。困惑するPCたちにマリアさんは
王の弟・アルフレッドに初夜権をエドワルドさんが渡してしまった、エドワルドさんを信じていたのに…だから逃がして欲しいと説明をする。
PCたちは、
・初代王が魔人を倒し、その知識がその遺跡に封印されていること
・アルフレッドが、国の大臣の座を約束をネタにされ、マリアさんの初夜権と引き換えてしまったこと
を調べ、遺跡にはアルフレッドから初夜権を取り戻せるような何かがあると確信し、町からの脱走計画を立てる。ゲオルグと仲の良い警備隊長に街の警備を緩めてもらったあと、遺跡へ向かう。
遺跡に向かうと、そこには…

○クライマックスフェイズ「封印と国王」
 遺跡に向かうとそこには、初代王・プロイデン一世のお墓があり、そこにシルバードラゴンの記述があった。いわく
・シルバードラゴンは銀のバラがすべて枯れた時に復活すること
・復活したドラゴンは処女の心臓を食べることで強くなること。
・初代の王は、岩山のくぼみにドラゴンを誘導し、頭をつっかえさせて、ドラゴンがもがいている間に倒したこと。
墓のそばには、ドラゴンを倒したと思しき魔法剣が落ちていた。
PCたちが、岩山の銀のバラは枯れかけだったことを思い出すのと同時に、遺跡の外からゴゴゴゴゴと轟音が響く。
 魔法剣をもって慌てて遺跡の外に出ると、そこには岩山から飛び立ち、町へと向かって羽ばたこうとするシルバードラゴンの姿が。
 このままドラゴンが町へ行けば、町の人を食い尽くし、さらなる力を得て手が付けられなくなると判断したPCたちは、
マリアさんの協力を得て囮になってもらい、それをヘンリーダとゲオルグが馬に乗って護衛しながら岩山に誘導し、あとから合流したヨハンとゴルドールと協力して墓の記述通りドラゴンを倒すことに。
 誘導の途中、ドラゴンに襲われるヘンリーダはけがを負いつつも岩山のくぼみへうまく誘い込むが、最後の最後にドラゴンに片腕を持っていかれてしまう。
 しかし、その甲斐もあって無事にドラゴンを倒すことに成功する。
 その後、駆けつけてきたアルフレッド率いる警備隊によって、ドラゴン退治の功績むなしく誘拐犯扱いとして捕まってしまう。

 しかし、そこに同じく駆け付けた王様によって、王の弟をとりなし、ドラゴン退治をたたえてもらい、その報酬として、王の座を代表のゲオルグに譲るという。
ゲオルグはなんとそこで
「じゃあ、誘拐犯ってのを取り消してもらって、マリアの初夜権はアルフレッドからエドワルドに返してやってくれ。ドラゴン退治の報酬だけ金をくれ。王様なんて性に合わないし、王様はあんたに返すよ」
といって、王権をなんと三十秒足らずで返し、王はそれに驚きつつも受け入れ、何とか犯罪者になるのは免れたようだ。
 そして、マリアのほうは、何度も身を挺してくれたヘンリーダが「いろいろあるだろうけど、エドワルドも悪い奴じゃないから仲良くな」と素直に受け入れ、エドワルドと仲直りして無事収まるべきところに収まった。

 こうして、PCたちはまた人知れずいろいろな依頼を解決する日々に戻っていくのであった。
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