スバルサンバーとエンジン祭り

システム:プラスティカ:ワンダラーズ GM:よみしき


7月6日に行われたプラスティカ:ワンダラーズのセッションレポートです。

○システム紹介
遙かな未来。文明は滅び、そこにあるのは荒れ果てた大地と猛威を取り戻した自然、そして細々と生きる人々の姿のみ。そして生き残った人類にとって最も脅威だったのが、場所によって時間の流れが違うということ。
「一人で街を出て翌日戻ってきたら、すでに街は滅びていて、百年は過ぎたかという廃墟に変わっていた」
そんなことが頻繁に起きる世界だが、あらゆる資源は偏って存在しており、流通は必要であった。そんな世界を危険を冒して旅する人々「ワンダラーズ」達が主人公のシステム。
ポストアポカリプスとかコージィカタストロフっていうジャンルです。少女終末旅行とか好きな人におすすめ。

○PC紹介
ライラック・スガワラ  男  若くない  PL:mono
タブレット端末の漫画で見た風景が実在すると思い込んで、スケッチするために探す画家。

ノーシャ  女  若い  PL:ににに
コンパスの意味が分からずとりあえず赤い針が指している方向を目指している。

ウォーツカ・スカルチノヴァ  女  若くない  PL:金目鯛の煮付け
人々においしいご飯を食べさせようと種を運ぶ穀物商人。

オスカル  男  若い  PL:八条ペンギン
兄が死ぬときに託されたウクレレを人類の希望と信じて、ウクレレの使い方を探している。
 PCたちはたまたま向かう方向が同じだったために、小さなスバルサンバーに相乗りして砂漠の中を進んでいた。運転手のおじさんの目的も聞いていないが、彼も事情を聞かずに彼らを乗せてくれている。そんなとき突然、おじさんが声を上げて胸を押さえて意識を失う。そして助ける間もなく彼は死んでしまった。あたりは水平線のかなたまで砂。このままでは自分たちも彼と同じような死体になってしまうとPCたちは生き残る術を探し始める。
 車内を探してみるとおじさんのものであろう「旅行協会」の会員証を見つける。また、LNGが入っているポーチキューブ(単一のものならいくらでも入る超科学文明の遺産。手のひらサイズの立方体)も見つかった。また、なんとか車の運転の仕方を見出し、食料もウォーツカの穀物やサボテンでなんとかして先に進む。
 砂漠を出ると森林地帯に入る。突然やって来た嵐をなんとかしのぎ、泉やその周辺にあった果樹で補給して森を抜ける。
 そしてついにおじさんの目的地であった「ジュク」という街につく。街は祭りの準備で大わらわになっている。なんでも大きな発電機を動かすことが祭りになっているらしい。また、そこでPCたちは「サーガ教」の武装司祭と出会う。サーガ教とは「心霊」とよばれる旧世界の遺産(iPhoneや本、ラジカセに搭載されている人工知能)を神の化身と奉じている集団で、今回は、旧世界の異物である発電機を動かす祭りを警護するために来ているのだという。また、PCたちは街の中で怪しい男の姿を見る。跡をつけてみると、男は遺産を狙う集団、「魔女のくに」の一員であるようだとわかった。
 そして祭り当日、発電機が起動したタイミングで武装集団が流れ込んでくる。街は混乱に包まれ、このままでは街が滅んでしまう。それをなんとか止めるためにPCたちと武装司祭が立ち上がった。ライラックは混乱により暴徒と化した人々を落ち着けようと呼びかけ、ノーシャはスバルサンバーで武装集団に突撃し、ウォーツカは銃で武装集団に攻撃し、そしてオスカルは兄が死ぬときの手の形、あれはFコードだったのだと気づきウクレレを演奏することで人々の暴走を押さえた。
 無事祭りとこの街を守った一行は、ある者はこの街で農業を始め、ある者は戦闘の途中で壊れたタブレットを捨て新しい景色を探す旅に、ある者は針が指す方向が北だと分かって北を目指し、そしてある者は人々に希望のFコードを届ける旅に出る。彼らの旅は続くのだった。
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