穴の奥の怪物

システム:SW2.5 GM:ににに
6/21に行われた立命館交流会でのセッションレポートです。

PC紹介
PC1:アンリ・スノウ ルーンフォークの銃手/52歳/女
元王城の侍女。耐用年数を超えたため退職し、余生で自信のルーツを探る旅に出た。侍女としての経験と知識に自信がある。

PC2:ソフィア エルフの神官剣士/116歳/男
平穏を好む神殿出身。パーティー仲間の冒険に巻きこまれる。冒険者の宿のマスターに恩義があり、頼みを断れない。

PC3:ナクサ・ナランダ ティエンスの騎手/18歳/女
魔神狩りもこなす商会の令嬢。魔神に呪いをかけられて家を追われた。力をつけて家に戻るべく冒険者になる。
 PC達が冒険者ギルドの酒場に集っていると、ギルドのマスターが困り切った様子で声を掛けてくる。どうやら依頼を受けさせる冒険者パーティーが見つからず、あちこち探し回っていたらしい。マスターの頼みは断れないソフィアを始めとしたPC達一行はその依頼を受けることになった。依頼内容を聞けば、「ミグランという村に蛮族が襲来したので、付近の蛮族の棲み処を掃討してきて欲しい」とのことである。どうやら蛮族に攫われた村人も何人かいるようなので、PC達は急ぎミグラン村に向かった。

 ミグラン村に着いたPC達は村長や村人に事情を聞き、襲撃現場を調べるなどした。その結果、4日程前に剣や弓などで武装した小柄な蛮族に村が襲われたこと、蛮族の中にはひと際大柄な者がいたこと、蛮族は獣を連れていたことや蛮族の棲み処はミグラン村の北方にある森の中にある可能性が高いということが判明した。また、森の中には狩人が住んでおり、蛮族の棲み処について何か知っていることがあるかもしれないと聞く。

 PC達は森の中に狩人と蛮族の棲み処を探しに向かったが、早々に森の中で迷うことになってしまう。なんとこの一行、スカウト(斥候)技能を持つ者がいなかったのである。GMも失念していたというガバ具合である。

 森の中をさ迷い歩いていたPC達は突然何者かに弓を射かけられる。すんでのところで矢をかわして相手を確認すると、それは話に聞いていた狩人だった。PC達は蛮族と見間違われていたらしい。ジャックと名乗る狩人は森の中で蛮族に襲われて傷を負ったことや、狩人の妹が蛮族に攫われてしまった村人の一人だと言う。また、ジャックには蛮族の棲み処に心当たりがあるらしいので、彼にそこまで案内してもらうことになった。

 PC達はジャックの道案内を受けてどうにか蛮族の棲み処らしき洞窟の入り口を見つけ出すことに成功する。ジャックを洞窟の外に待機させてPC達は洞窟に突入する。
 入り口近くで狼と共に見張りをしていた蛮族を倒して尋問するなどしてこの洞窟の構造や蛮族達の陣容を吐かせたりしながらPC達は奥へと進む。途中、蛮族が捕らえていた女村人達を何人か見つけて解放するが、彼女達曰く他にも捕らえられた子供達が奥に連れていかれたというのでさらに奥へ。
 道中には蛮族が仕掛けたトラップがあったがスカウトを持たないPC達はこれを強行突破しながら進み、やがて蛮族の主力と思しき一団と遭遇する。蛮族共は屈強な種を盾にしながらバリスタや魔法などを使って抵抗してきたが、PC達は危なげなくこれを撃破する。しかし、蛮族の下っ端の1匹が洞窟のさらに奥へ逃げて行ったのでさらに追うことに。

 PC達が蛮族の下っ端を追って辿り着いたのは足元に水が張っている広々とした鍾乳洞だった。鍾乳洞の中央には鎖で繋がれた村の子供達が捕らえられていた。PC達が彼らを助けようと近寄ると、鍾乳洞の奥に逃げ込んでいた蛮族の下っ端が水底から巨大なタコの怪物を呼び出し、PC達にけしかけようとしてきた。
 特に敵味方の区別がつかない巨大タコは先ず蛮族の下っ端を喰い殺し、続いて子供達やPC達を喰らおうと襲い掛かってきた。PC達は先手を取られることになるものの、どうにか捕まっていた子供達の救助に成功する。その後、入り口のサイズからして巨大タコが洞窟の外に追ってくることは無いだろうと判断したPC達は巨大タコを敢えて倒そうとはせずその場から逃れることにした。

 無事蛮族の棲み処を壊滅させ、ジャックの妹も含めて攫われた村人達を救出することに成功したPC達は、次からはスカウトをパーティーに迎える決心をしつつ報酬を受け取り帰途に就くこととなった。
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