妖狐は夢見心地

シナリオ名「妖狐は夢見心地」
システム「シノビガミ」
GM神

夜の京都
里見馬琴という男が儀式を行っている。
「ようやくあなたと会える……この時をどれほど待ち望んだことか…」
そんな呟きは夜の京都に消えていった。
時期を同じくしてよく遊ぶグループであるPC達は京都へ旅行へ来ていた。
観光を続けていると伏見稲荷大社に重症の忍獣の「ごん」を発見する。敵意を感じなかったこともあり、一度治療し話してみるとなぜかはわからないが、橘ノノアにとてもよくなついていた。
そんなPCたちの元に矢文が届く。
その内容を確認すると
「こちらは鞍馬神流。現在京都にて「里見馬琴」という男が儀式を行っているのでその討伐を依頼する」
と書いてあった。周囲でこの任務を受けられるのは自分達だけのようなのでPC達は調査をすすめることになった。
PC紹介
PC1:橘ノノア 旅行を企画した明るいJK
PC2:柚木翼 PC1に振り回されつつも仕事はきっちりこなす男
PC3亜門鋼太郎 魔王流らしい男

PC達は京都旅行が突然忍の任務になってしまったことを残念に思いつつも、しぶしぶ調査を進める。かわいがっていた「ごん」が実は妖魔であることが判明し、妖気を持つプライズを持つことが明かされる。この時、急に「ごん」の様子が急に変わり、可愛らしい印象とは真逆のいかにも妖魔といった雰囲気になった。これに対する三人の反応もかなりバラバラであった。「ごん」になつかれていた橘は「ごん」と協力する道はないかと模索しながらも、「ごん」と戦う道を選択するが、この時、橘はなぜか妖魔の力を使えるようになっていき、驚きを隠せない状態にあった。柚木も「ごん」がもっていた刀が必要であることから、「ごん」とは戦うことになったが、その過程で橘へ思いを寄せていることがみんなへ判明する。亜門は実は橘を監視する立場にあるため、監視をしつつも、仲良くすごした橘のことを疑いきれない様子であった。メイン戦闘が挟まり、「ごん」が大ダメージを負う形で三人が勝利し、刀は三人が獲得した。メインの感情判定では仲良しと言いつつ、橘から柚木、亜門に向けられた感情は負のものであり、本当に仲がいいのか!?と突っ込む場面はあったが、こうゆう軽口も叩ける間柄ということだろう(実は鬼道という忍法を生かすためであった)。そして明かされたのは里見馬琴が「九尾」を復活させようとしていることと、橘が「九尾」にのっとられようとしていることだった。実はこれを防ぐために亜門は橘に記憶の封印をしたのだ。その封印が解け、乗っ取りが進んでいたが、それをふせぐために力が「ごん」から回収した刀にはあったのだ。その刀を使い、橘は「九尾」という強大な力を手放し、里見馬琴、そして「ごん」と戦うことを決意する。クライマックスでは、橘、柚木、亜門、そして里見馬琴と「ごん」との戦闘だったが、早々に「ごん」を倒すことに成功する。何百年も生きた里見馬琴に苦戦するものの、三人で結んだ感情をうまく生かし、隠忍の血統、比良坂機関、鞍馬神流というシノビ世界では仇敵関係にある三人の協力し倒すことに成功する。無事里見馬琴を倒した三人は任務を果たすと同時に目的である、三人で再びこの先を歩むことになるのであった。
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更新履歴

2021/08/21 やべーやつが村に来た GM:五月の黒いうさぎ
2021/05/22 ハーラン・エスリンへ GM:初代ボブ
2021/04/03 驚愕! 地球は狙われていた!! GM:サンダビーダ
2021/01/09 皮田村 GM:みかん箱
2020/12/27 Chris・must・die! GM:近大キワダさん
2020/12/06 ガールズバンドの危機GM:hino
2020/11/29 アーキナ峠の凶行 GM:ににに
2020/11/15 ゴブリンを倒す GM:Y
2020/10/03 影や道陸神 GM:モノ
2020/07/04 摩訶不思議!輝く奇怪植物!! GM:サンダビーダ
2020/06/21 穴の奥の怪物 GM:ににに
2020/03/28 海の秘宝 GM:葉月
2020/01/11 CENTER×CENTER GM:エイムさん(阪大)
2020/12/21 最高裁開廷!決着のファイナル弁護! GM:近大KYさん
2019/12/14 オペレーションCoCに賭けろ‼︎ GM:サンダビーダ
2019/11/2 別世界のサイダー! GM:tomita
2019/10/26 島に行く GM:Y
2019/09/14 構築済デッキを使え! GM:金目鯛の煮付け
2019/08/31 夢見るは地上、平和な世界 GM:立命館Kさん
2019/08/10 Switch GM:みかん箱
2019/07/06 スバルサンバーとエンジン祭り GM:よみしき
2019/06/08 森羅万象依田芳乃 GM:金目鯛の煮付け
2019/05/04 世界設定 GM:キノ
2019/04/20 星の輝きが消えるとき GM:hino
2019/04/13 忍び寄る小鬼族 GM:Spada
2019/03/16 ルーシーのおままごとセット GM:ににに
2019/02/09 3組に忍ぶ影 GM:hino
2019/01/12 バカな・・・早すぎる・・・ GM:阪大Tさん
2019/01/12 ときめきシノビガミ® GM:みかん箱
2018/12/22 最期の一言 GM:金目鯛の煮付け
2018/12/22 復活の日〜どうもーシャムでーす〜 GM:近大Mさん
2018/12/07 雪祭りの災厄 GM:ベーコン
2018/11/10 Virtual soul card battle!! GM:mayo
2018/10/27 死人の街 GM:よみしき
2018/10/07 空気には気をつけよ GM:イクリプス
2018/10/07 大学教授は生きているか GM:どるふ
2018/09/22 Cheated cookies taste awful. GM:淀川由良
2018/08/25 進捗どうですか! GM:金目鯛の煮付け
2018/07/28 最高の辛さを求めて GM:マソバソアソ
2018/05/12 去勢クラブ GM:リック
2018/04/21 兵士は畑で採れる GM:焼きそばパン
2018/04/14 リスの困りごと GM:unexpensive
2018/04/07 ポートピア島 GM:crowbar
2018/03/24 旧約カレーバインド GM:金目鯛の煮付け
2018/02/17 ドキドキ! バレンタイン大作戦! GM:金目鯛の煮付け
2018/01/13 猪狩の儀 GM:阪大Uさん
2018/01/13 Black Lotus GM:gho
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やべーやつが村に来た

やべー奴が村に来た
GM:五月の黒いうさぎ
システム:新クトゥルフ神話TRPG

探索者たちは京都府北部の山村、美川村の住人である。元は寂れた村だったが、地域おこしが盛んであり新規移住者も増えている。さらに村おこしの一環として、試験的に村全体を5Gエリアにする計画まで進行中である。そんな中、村にある夫婦が引っ越してくるが、彼らはどうにも様子がおかしく……

PC紹介
PC1:小間沢洋介 27歳 男 最近村に来た若手農家
PC2:茂田源治 69歳 男 ハイテク農業ジジイ
PC3:源須流歌 31歳 女 村の電気修理屋
PC4:野高武夫 42歳 男 派遣されてきた技術者

 5Gエリアの実装まで残り数日を切ったある日、美川村で農業を営む小間沢と茂田の二人の元に、農家仲間の酒井という男が訪ねてくる。最近越してきた夫婦、丸内夫妻のことで相談があるという。彼らはどうやらジャガイモを作ろうとしているようだが、「無農薬・自然農法」にこだわっており農薬を一切使っておらず、そのくせまともな知識もなく育てられていないという。
 見かねた他の農家が助言をしようにも、話が通じず取り合ってくれない。しかしそうは言っても、病気や虫に発生されては他の農家も困るので、一度小間沢や茂田も一緒に来て彼らに注意してくれないか、という話だった。一行は翌日彼らが村民会館で開くらしいサロンに行って注意する事になった。

 一方その頃、源と野高は従事していた5Gエリア構築の作業も大方終了し、後は来週の実装を待つだけという段階になって村役場の人から相談を受ける。どうやら丸内夫妻という人たちが何度も5G反対と苦情を入れてきており、なんとか工事は終了したもののこのままでは来週の実施に影響が出かねないというものだった。二人は彼ら夫妻に対して説明を行うためにサロンへ行くこととなった。

 当日、村民会館の前で合流した探索者たちは丸内夫妻のサロンの元へと向かったが、何を言っても彼らは話を聞き入れなかった。数人はどうやら反コロナ派のようでありマスクすらしていなかった。小間沢と茂田が、夫妻の紹介していた「自然農法」を謳う農法の間違いを指摘するが、彼らは自分たちが間違っているわけがない、自分たちのことが認められないから嫌がらせをするんだろうとまともに話すら通じない。そんな中、探索者たちは彼らが育てているというジャガイモの種芋に目がとまった。夫妻はそれを「宇宙からの力が秘められた芋だ、なんかミゴさんとかいう人からもらったんだ」と言っていたが、それは既存のどのジャガイモとも違う品種である事が理解できた。

 もはや相互理解は不可能だという結論に達した探索者たちが帰ってから数日後、ある朝探索者たちが目覚めると村全体が濃霧に包まれており、電波や電気が全て遮断されている事に気がついた。慌てて外に出ようとする探索者たちだったが、ふと彼らの心の中に「ここを離れたくない
」「家の中にいたい」という考えが湧き上がった。
 探索者たちが無理矢理に外へ出ると、そこは10m先も見えないほどの濃霧と、歪に成長していた植物を目にした。合流した探索者たちはなんとか村の外へと出ようとするが、再び探索者たちの心の中に「村から離れたくない」という強い思いが湧き上がった。茂田と野高がその思いに打ち勝ち、村の外へと車で出ようとしたが濃霧の中を走っているうちに再び元の村の入り口に辿り着いてしまった。そして霧の中に、巨大な甲殻類と羽虫の混ざりあったような生物のシルエットを発見してしまった。

 村の外へと出られないことが分かった探索者達が村へと戻ると、憔悴仕切った丸内の夫が現れた。「あなた達、なんなんだこれは!」「妻をどうしたんだ!そうか、そうか僕たちが邪魔になったのか!」「早く逃げないと、ヒャハハハ…」と、とても正気ではない様子でどこかへと走り去ってしまった。不審に思った探索者達が丸内夫妻の家に向かうと、先日まではそれなりに生えていたはずの畑のジャガイモが全て消え去っていた。家の中を探索するうちに、夫妻の寝室で妻の死体を発見した。その死体は、先日までの若々しい姿とは打って変わって全身が灰色に萎び、ひどい皺とひび割れに覆われた姿だった。

 さらに探索を続けると、夫のものと思われる手記を発見した。内容は、村に来る前にある人からジャガイモの種芋を分けてもらったという事、そして育てているうちに突然全て枯れてしまった事が書かれていた。源と野高はそれを読んで、ジャガイモが枯れた日が5G電波を試験的に発した日だという事に気がついた。また、夫妻が以前紹介していた種芋の説明書を発見したがそこには一定の周波数帯の電波に弱いので気をつけるようにと書かれていた。

 夫妻の家を後にした探索者達は村の役場の職員から、電波障害が起こっており電波基地局の様子がどうにもおかしい、詳しい源と野高が行って調査を頼みたいと言われる。村外縁部の基地局へ向かおうとする探索者達だったが、途中でますます霧が濃くなっていった。車では危険と判断した探索者達は途中から徒歩で向かうが、やがて基地局の側にたどり着くとオゾンの匂いとともに霧の中に無数に輝く光に遭遇した。それは明らかにこの地球の存在ではなかった。物質的な物ではなく、しかし明らかにそこに存在する何かであった。

 謎の異常存在に体力を吸われながらも、電波基地局の内部に入り込んだ探索者達は、一部損傷した機械を迅速に修理し、5G電波の発信に成功した。その途端、窓の外の霧が段々と晴れていき、やがて村は元の姿を取り戻した。
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ハーラン・エスリンへ

システム:パイレーツ!WILDWEST GM:初代ボブ

●システム紹介
パイレーツ!の追加オプションシステム。
アメリカ西部開拓時代の荒野を生きる男たちが主役。

●PC紹介
PC1 ダグラス・モーティマー 男 38歳 (PL:bluehorse)
妻を寝取られたバツイチ。女ってのは信用ならねぇ。
PC2 リー 男 25歳 (PL:へんでろぱ)
中国人脱走労働者。母から授かった刀を手にガンマン蔓延る西部を生きる。
PC3 イワン・スミス 男 21歳 (PL:ストライプ)
親の借金を返す苦労人。返済が終わったら田舎で静かに暮らしたい。
PC4 ヘクター・レイノルズ 男 28歳 (PL:にかわ)
元雑貨屋スリルジャンキー。銃弾が頭をかすめる瞬間こそ至高。


●本文
【憎む町】
 南北戦争が終わって半年、彼の悪名高き賞金首ドレッド・ドレッドソンを追って4人の賞金稼ぎチームがポートダルの街を訪れる。到着した彼らを迎えたのは女子供老人しかいない寂れた町と、人々の冷ややかな視線だった。一行が首をかしげていると、突如ならず者二人が街を襲撃する。これを難なく撃退した一行は、先ほどとはうって変わって態度を軟化させた街の人々に“英雄”として歓迎されるのだった。
 街の人々によると先ほどのならず者は南北戦争の敗残兵たちであり、戦争で女子供老人ばかりとなったこの街にやってきては好き勝手を働いているのだという。
拠点の位置を吐かせるためにこの街唯一の保安官は捕らえた二人の男を保安官事務所の拷問室へと引っ張っていく。ドレッドの情報が何か聞けるかもしれないと踏んだ四人はこれに同行した。

 拷問部屋では保安官によって男たちが無慈悲な暴力を振るわれていた。その苛烈さとは対照的に、保安官の表情は一切の感情を消し去ったかのようだった。リーとヘクターがその様子を静観する一方、ダグラスは保安官には目もくれず、物珍しそうに拷問器具を眺めている。荒事を好まないイワンはいたたまれなくなって早々に酒場へと引き返していった。
 拷問は時間の経過とともに激しさを増していく。傍観者を決め込んでいたはずの二人がそれとなく保安官を宥めるが、彼はその手を緩めようとしない。ついにヘクターも耐えかねてその場を後にしようとしたとき、下っ端が泣き叫びながらアジトの場所とそこの装備であるガトリングガンについて明かした。ドレッドの情報ではなかったが、とりあえずの拷問の成果を得られたという事で、血に染まった保安官を残してダグラスを引き連れた二人は足早に拷問部屋を後にする。

 一足先に酒場に戻っていたイワンは街の人々に“英雄”としてはやし立てられていた。どうやら今日の夜、彼らのおごりで歓迎の宴を開いてくれるらしい。ドレッドの情報が得られないかという打算のもとイワンは世間話に参加する。すると、賊の頭領がどうやらドレッドであるらしいという事が判明した。他にも何か情報はないかと先ほどの賊についての話をしていると、突然老人が騒ぎ出した。
「あいつらもクズだが、ジェームズはとんでもないクズなんじゃあ!」
「おい、爺さん。そいつの名前を出すんじゃねぇ。」
 酒場の主人は苦々しい顔をして老人をたしなめる。
 前触れなく現れた“ジェームズ”という名前について町民に尋ねるイワンだったが、みな一様にその詳細を話そうとはしない。何を聞いても暗い表情を深めるばかりだ。イワンは茶を濁して宿として与えられた酒場上階の部屋へと引き上げるしかなかった。

【裏切り者ジェームズ】
 イワンが与えられた部屋でくつろいでいると、保安官の拷問を見守っていた三人が引き揚げてきた。町民との世間話の内容を共有したのち、彼らは酒場での宴へ向かう。そこには昼間姿を見せなかった人々も集まり、相変わらず女子供老人だけではあるが、それなりに賑わっていた。宴が盛り上がってくると、酒場のマスターが拷問に立ち会っていた三人に尋ねる。
「それで、あいつらの拠点はいったいどこにあるんだ?あのクズども、やっぱり口を割ったんだろう?」
 四人は子供たちに聞かれないよう外に出したうえで、残党たちの拠点の場所を町民たちに告げ、同時にそこに向かって彼らを蹴散らすつもりだという事を伝えた。それを聞いた町民たちは沸き立ち、ため込んだ賊への恨みと罵倒を口々に叫ぶ。それに混ざって、昼間イワンと話していた老人の声が響いた。
「あいつらもクズだが、ジェームズはそれ以上にクズなんじゃあ!」
 老人の言葉に、盛り上がっていたはずの人々は途端に沈んだ様子を見せる。唇をかみしめ、こぶしを握り、その話をするなと老人に諭す。
 イワンが酔いつぶれた老人を外に連れ出すが、白け切ってしまった酒場はとても宴を続けるような雰囲気ではなく、残った人々も続々とその場を後にした。酒場に残ったヘクターがマスターにジェームスという人物について尋ねるが、やはりはぐらかされるばかりだった。

 一方そのころ、イワンは道端で泥酔した件の老人を介抱していた。
「で、ジィさん。そのジェームスってやつは結局誰なんだ?」
 その話をするのを頑なに拒む町人は今一人もいない。イワンに促されるままに老人は、ぽつり、ぽつりと語りだした。
 昔のこの村はどこにでもある普通の村で、今のように女子供老人だけというわけではなかった。状況が一変したのは先の南北戦争からだ。徴兵されたこの村の男たちは、情報部隊に配属された一人を除いて、皆同じ部隊に配属されていた。情報部隊の男はその後運悪く敵の捕虜となり、拷問の末に同郷の男たちが所属していた部隊を壊滅に追い込む情報を提供してしまった。この情報部隊の男こそがジェームズだったのだ。町の人々は皆ジェームスを恨んでいるのだ。自分の夫を、息子を、父を殺したのはジェームズだと。
 
 イワンがこの村の真実を知る少し前、酒場の路地に面した裏口では、店主の怒号が響いていた。ぼろ布をまとった老婆が残飯をあさりにやってきていたのだ。振り上げられた店主の右腕を前にして、老婆はしわがれた悲鳴を上げる。あまりに哀れなその姿に、リーとヘクターは店主を宥め、自分たちに免じて彼女を見逃してほしいと頼み込む。しぶしぶといった様子で店主はそれに応じ、老婆は逃げるようにその場を去っていった。

 老人を送り届けたイワンは、その帰り道、昼間宿の窓から見て興味を引かれていた町はずれの洞穴へと訪れた。洞穴の中からは異臭が漂い、その入り口には腹を開かれたネズミが転がっていた。明らかに何か生き物の気配がする。イワンが洞穴に向かって声をかければ、その奥からおびえた様子の老婆が現れた。それは先刻酒場にて罵られていた老婆だった。
こんな場所に人がいることを不思議に思ったイワンが訳を聞けば、なんと老婆はあのジェームズの母親で、息子を恨む町の人々によって村八分にされているのだという。
 夫はすでに村から逃げ出し、身寄りも、この街を出るすべすらないと語る老女は、「せめても」と自分の息子の名誉の戦死を望むほどに追い込まれていた。不憫に思ったイワンは、自分が依頼を果たしてこの街を出るときには彼女を連れていくと約束した。

【ならず者討伐】
 翌日、保安官の協力のもと装備を整えた賞金稼ぎ一行は意気揚々と賊のアジトへと向かった。
聞いていた通り、ドレッド・ドレッドソンをリーダーとした14人の盗賊たちが町の近くにガトリングガンを備え付けたアジトを構えていた。
 イワンとヘクターはライフル片手に遠距離から敵をひきつけ、その間にダグラスが近接戦闘を得意とする青龍刀使いのリーを自慢の名馬に乗せて、ガトリングガンへと迫る。
 万全を期したはずの戦闘だった。しかし、彼らは14という数を見くびりすぎていた。最初こそ何人かの賊を倒し善戦していたが、やがてヘクターとリーが相手の銃弾を喰らい、意識を失った。ダグラスもかなりの重傷だ。何とか抵抗を続けるイワンへ頭領であるドレッド・ドレッドソンが痛み分けという形での決着を申し出た。これを受け入れ、一行は命からがら町へと帰ることとなった。
 この時回収できなかったリーの青龍刀は、母親の形見だった。

【帰還】
 戻ってきた一行を街の人々は広場にて歓声とともに出迎えるが、賊の砦で起こったことを説明すれば、困惑と失望の表情を浮かべた。広場にいる誰もが言い淀んでいたその時、一人の松葉杖の男が現れる。左足首から先を失ったこの男こそ、街の裏切り者ジェームズだった。
町の人々は先ほどまでのやり取りを忘れたかのように、ジェームズに恨みのこもった視線を向ける。しかし、ジェームズはそれに対して何も気が付いていない様子だ。今にも手を出しそうな村人たちをイワンが「最後くらい母親に会わせてやってもいいだろ。」と説得し、何とかジェームズを広場から連れ出した。
村人たちの目から逃れると、一行は町の人々の本当の思惑をジェームズに伝える。真実を知ったジェームズは、一行と共にこの町を出ることを決断した。この街に戻ってきたのも自分の母親のためで、彼女もいっしょに連れて行ってくれるのならば思い残すことは無いのだという。
 ジェームズを送り届ける道中、ヘクターは面倒ごとに首を突っ込むものではないとイワンに諭す。リーもそれに同調するが、イワンは引かなかった。
「イワンがいなかったら賊との戦いで死んでいた。どうせ拾った命だ。君の選択にしたがうよ。」
 ヘクターのその言葉をきっかけに、四人の目的は一つになった。

 ジェームズの母親のいる洞窟にたどり着いてその奥へ声をかければ、老女が顔を出し、ジェームズを見て目を丸くした。みすぼらしいその姿を見て駆け寄り、いたわりの言葉をかけるジェームズとは対照的に、老女は激昂する。
「お前さえ裏切らなければ!お前さえいなければ!私がこんな目に遭うことは無かった!」
「お前が死ねば私はまた街に受け入れてもらえる!死ね!お前が全部悪いんだ!死ね!死―ね!死―ね!死―ね!」
ジェームスは失った自分の左足を見つめて立ち尽くす。毒々しい模様の黒い蛇がその足元に纏わりつく。その時、こわばったジェームズの腕をイワンがつかみ、半ば無理矢理に洞穴の外へと連れだした。蛇はするりと洞穴の暗闇に溶けていった。
 外へ出た彼らを待ち受けていたのは銃を抱えた町の人々だった。その眼には老婆と同じく憎しみの色が宿っている。
「そいつを置いて行ってくれ。あんたたちは一度とはいえ賊からここを守ってくれた。手荒なことはしたくない。」
 賊を拷問していた時と同じく無表情な保安官が、銃を向けながら一行を説得する。
「本当にみんなのことを思っているのならば、拷問なんかには負けない。」
「自分だったらそんなことはしない。」
 町民たちは心無い言葉をジェームズに投げかけ始めた。ジェームズはただ自分の失った左足を見つめている。果たしてこの中に同じ状況で彼よりも立派に行動できる人間は、何人いただろうか。黒い蛇が再び現れ、ジェームズの足元でとぐろを巻いた。
 銃口を突きつけられ、5人は立ち尽くす。しかしその時、ダグラスだけが一歩前に進み出た。
「こいつは全くの他人に違いないけどなぁ、俺には信頼していた奴に裏切られる気持ちってのはよぉくわかる。」
「このセリフ、一回くらいは言ってみたかったんだ……ここは俺に任せて先にいけぇ!」
 その言葉に背中を託し、一行は馬に飛び乗る。馬をうまく操れないジェームズはイワンの後ろに乗せられた。彼の足元にいたはずの蛇はいつも間にか姿を消していた。
 ダグラスが何とか足止めをしているが、それでもいくつもの銃弾が馬上の彼らに向かってくる。そのうちの一つが、ヘクターに命中した。それを放ったのは狂気に侵された保安官か、酒を酌み交わして一晩の宿を貸してくれた酒場の主人か、それとも一行を英雄と慕った少年か。命知らずの賞金稼ぎは今、善良な町民が放った一発の弾丸に倒れた。
 残されたリー、イワン、ジェームズは必死に馬を急かし、町を脱出した。
「どうして俺を助けたんですか?」
「俺は、この仕事が終わったら、賞金稼ぎからは足を洗ってまっとうに、普通に生きようと思ってたんだ。でもここであんたを見捨てたら、もう胸を張って生きることはできない気がした。」
「まぁ、2人も仲間を死なせているんじゃ、もうどっちの選択があってたんだかわかんねぇけどな。」
 荒野を二頭の馬が駆けていく。
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驚愕! 地球は狙われていた!! 

システム:クトゥルフの呼び声 GM:サンダビーダ

システム:クトゥルフの呼び声(七版)

四月三日に開催された新歓セッションのセッションレポートをお届けします。
今年四月分のブログ更新となりますが、交信が停止していた半年間のブログは随時更新される予定ですのでご期待ください。


CoC7版シナリオ『驚愕! 地球は狙われていた!!』
KP:サンダビーダ

【シナリオ概要】
某大学底辺オカルトサークルの四人のもとへ高校時代の友人「介良 甲児(けら こうじ)」からのタレコミがあった。最近、彼の地元にUFOや宇宙人が出るのだという。ある者は興味を惹かれ、ある者は旧交を温めるために、介良の待つ網羽生町へと赴く。

【探索者紹介】
 探索者は高校来の友人で、NPC「介良 甲児」と仲が良い。
探索者①:小鳥遊 ことり、ストーカー撃退読モ大学生(@新入生)
探索者②:生田 優一、とてもサイコパス蛇男(@ストライプ)
探索者③:山形 弘樹、のほほんカメラマン必殺仕事人(@百舌)
探索者④:式守 伊蔵、スーパーミリオタ運転手(@マソバソアソ)

【シナリオの導入】
 夏休みのとある日、仲良し五人組のLINEグループに介良から写真が届く。そこには「まさにUFO」と言わんばかりの未確認な飛行物体が映っていた。写真に詳しい小鳥遊や山形が調べるも合成かどうかはわからなかった。介良が続けて言うには、町の人間の多くが宇宙人を見たらしい。普段嘘なんて吐かない人もいたということで、探索者たちは真偽を確かめるために介良の地元「網羽生町」へと向かう。
 事前に調べたところ、町自体が有名ではないせいか、大した情報は見つからなかった。わずかな噂がささやかれているだけで、これを調べるには現地に行くしかなさそうである。
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皮田村

システム:クトゥルフ神話TRPG GM:みかん箱

1月9日に行われたセッションのレポートです。

クトゥルフ神話TRPGとは



【キャラクター紹介】
PC紹介
PC1: 古川 蘭 PL:hino
PC2:安田 雄一 PL:阪大Aさん
PC3: 飯田 咲良 PL:阪大Kさん
PC4: 手戸 仁愛 PL:阪大Yさん
PC5:二階堂 古波津 PL:阪大Tさん
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Chris・must・die!

システム:サタスペ GM:近大キワダさん

12/27に行われた近大交流セッションのレポートです。


◆PC紹介
PC1 クリス・ザンギエヴァ
PC2 クリス・クリス
PC3 駆栗鼠
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ガールズバンドの危機

システム:ダブルクロス3rd GM:hino
PC紹介

PC1 栄田 雫 PL わかば
引っ込み思案系な高校生。高校で上手く馴染めずにいたところを遥に声をかけてもらって溶け込むことができたことから自分も何か藤沢遥のために出来るようになりたいと思っている。

「えっと…私でいいの…?遥にアドバイスなんてできるキャラじゃないよ?」
「あの…あっすいませんなんでも」
「怖いけど、遥のためなら…!」

PC2 雛倉 陽華 PL tomita
何一つ不自由ない家庭に生まれ、両親からも愛されて育った、快活で優しい女子高校生。しかし、ある日突然、レゲネイドウィルスによってオーヴァードに覚醒してしまう。
最初は戸惑っていたが、その後この力を他の人のために使えるのならと思いUGNの一員となった。
しかし、初めての任務で自らのミスで同期の仲間がジャームによって失ってしまう。
依頼、事件の発端となったジャームを憎む一方、自らの弱さを嘆きつつも折れることなくUGNとしての日々と女子高生としての日々を送っている。
flower knightのことは歳が近いこともあってかファンである一方、失った彼女のことを思い出すため、できれば彼女達の力となりたいと考えている。

「困っている人がいるんだったら助けなきゃ!」
「私は非力なのかもしれない。けれども、だからって誰かを見捨てたくないよ。」
PC3 高井 彰吾 PL 灰月
旧家の嫡男として生まれた少年。
責任感が強く周囲を引っ張っていこうとするが人間関係の機微に鈍く強く言いすぎたり逆に踏み込めなかったりすることもしばしば。
幼いころにとある友人と「ずっと友達でいよう」と約束したが、オーヴァードに覚醒した後友人はFHエージェントになってしまった。
テレーズ・ブルムとは同じ約束をした幼馴染であり、立場に差はできたものの彼女の力になれる人物になりたいと努力を続けている。
「よし、みんな俺についてこい」
「あれはジャームだな。残念だが、もう諦めるんだ」
「……もしかして、言ってなかったか?」


PC4 浮舟 巴 PL 五月の黒いうさぎ
29 女 私立探偵
ある高名な資産家の家庭に産まれたが、同じ資産家の家同士のいざこざに嫌気がさし、家を出て私立探偵を始めた。姫宮由香里とは良家の子同士という事もあって幼馴染であり、小さい頃から恋心を募らせていたが、姫宮由香里は彼女の家の方針で他の男と結婚させられる。その事がきっかけで家を出、そのショックでオーヴァードにも覚醒した。現在も姫宮由香里とは定期的に会うものの、幸せそうな彼女の顔を見る度に胸を痛めている。

「仕事の話をしましょうか、まずは金の話から」
「人助けが好きなわけじゃないですが、仕事してる時は昔の自分の失態を忘れられるからね」
「後悔は無いように動きなさいよ若者、大人からのアドバイスは聞いた方が良い」
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アーキナ峠の凶行

システム:SW2.5 GM:ににに


全員の手が滑ったためつい経験点40000点にてキャラ作成。
峠にて商人が死亡、行方不明になる事件が多発し、PCたちは調査に向かう。

◆PC紹介

PC1:ヤセル・アジズ ナイトメア 男 13歳 ライダー10/ソーサラー8
生まれた村で迫害され、数年前居心地があまりにも悪く飛び出してきた。
森の中で捨てられたドラゴネットを拾い、ラストと名付けともに暮らす。

PC2:イオ・クラカト ドワーフ 男 青年 ファイター9/レンジャー9
火山の麓出身のドワーフ戦士。
腕を磨くために冒険者となったタイプ。
仕事外では訓練か整備、それも終わると部屋の隅でじっとしている。

PC3:ミモザ メリア 男 200くらい セージ9/プリ(イーヴ)7
知識を求めて森から出てきたメリア。
長命種の寿命からのんびりしたマイペースな性格。

PC4:セルサ メリア 女 4さい ドルイド9/フェアリーテイマー6
その辺の森の集落で生えたメリア。
「どるいどますたー」の話を聞いて育ち「自然と人間の調和」のために冒険者として町へ出た、らしい。
普段はそんなことを考えているとは思えないほどぽわぽわした顔をしている。
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ゴブリンを倒す

システム ソード・ワールド2.5 GM:Y
PC紹介
マリマリ グラスランナー バード PL:へんでろぱ
クローネ ナイトメア   デーモンルーラー PL:spada
レイダー リルドラケン  ファイター PL:ぐるぐる眼鏡
ツクシ  メリア     コンジャラー PL:恵
カリン  人間      ソーサラー PL:七葉

RPG研究会で行ったセッションのレポートです。
頑張ってゴブリンを倒しに行くシナリオでした。
楽しかったです。
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